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機関紙 - 【DMAT】災害時の急性期に活躍…災害発生から48時間以内に活動を開始する医療チーム…能登へ駆けつけ緊迫のなか役割果たす

【DMAT】災害時の急性期に活躍…災害発生から48時間以内に活動を開始する医療チーム…能登へ駆けつけ緊迫のなか役割果たす

カテゴリ : 
組合活動
 2024/2/5 9:50

1月1日に発生した能登半島地震での、被災地救済・支援へ京都府内の自治体からも職員の派遣が始まっています。DMAT(災害時の急性期【発災から48時間以内】に活動を開始できるよう訓練された医療チーム)として、1月4日から7日まで派遣された京都市立病院看護師のCさんにお話を伺いました。

患者さんがドンドン運ばれてくる
救急車が十数台連なる

京都市立病院から派遣されたのは、医師1人、看護師2人、臨床検査技師2人、事務1人のチーム。派遣先は、金沢市の金沢大学病院(京大病院、第二日赤のチームも同場所)。被災地から搬送されてくる患者さんを、金沢市内の県立病院が受け入れのセンターとなって振り分け、医療機関にドンドン運ばれてきました。搬送方法は民間ヘリ、ドクターヘリ、救急車、自衛隊車両など様々です。

あらかじめどのような症状の方が搬送されてくるかの連絡が届いているため、どの病棟に入院させるのかを決めておきます。患者さんが到着するとトリアージ(患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うこと)を行い、比較的に安定していれば病棟に随時送り、対応が緊急的に必要な方は救急外来へ送りました。外には、救急車が十数台も連なっていますので、パンクしないように迅速な判断が求められました。 

大学病院では、震災関連患者だけでなく通常の診察も行わ cなければなりません。最初の震災患者対応は主に派遣されたDMATが担い、土日や祝日には、病院の入り口をトリアージができる場所にして対応を行いました。3日から6日の間で、100人ぐらいの患者さんが運ばれてきました。

大きなショックを受け
能登を離れ困惑

搬送されてくる患者さんは、倒壊した建物から救出された方や、入院されていた病院・療養型病院などで治療を受けられなくなった方で症状も様々。骨折の場合は、骨盤や大腿骨など下半身を負傷された方が多かったです。

患者さんは、震災後すぐの状態だったこともあり、大きなショックを受けておられました。加えて、困難な中を長時間運ばれ、水分補給やトイレの問題もあり全員がオムツを着用していました。今いる場所が金沢大学病院と分かると、能登を遠く離れたことに困惑されていました。

3日間の勤務が限界
医療に先進国並みの人員を

私が行ったときは、初期段階だったので、何が不足し何が足りているかなどが未整理な状態でした。現在は、もっと情報が整理されマンパワーや食料・水、医薬品など必要なものが徐々に明確になってきているのではないでしょうか。

能登半島で活動している別部隊のDMATは、朝の6時ごろから夜中の1時、2時ごろまで対応している隊もありました。やはり2・3日の仕事が限度で、次の要員と交替していました。

初期の段階では中部ブロックからだけでしたが、現在は全国的に派遣体制がとられていると思います。

能登の被災地の病院や介護施設などでは、多くの職員が自らも被災され大変な状況にあると思います。現在働いておられる職員の方は、何人分もの仕事をされ、限界を超えているのではないでしょうか。一刻も早いマンパワーの支援が求められていると思います。

しかし、全国の医療や介護職場は、人員の削減によって、派遣したくても派遣できない、現場が回らない状態です。他の先進国並みの人員体制が必要です。

今回初めて、DMATで派遣されました。貴重な経験を、今後の仕事やDMATの取り組みに生かせればと思います。


京都自治労連 第2007号(2024年2月5日発行)より

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