機関紙 - 干支の雑学 2025年は十二支の6番目の巳(み)年
ヘビは守り神?
干支の呼び方・読み方はネ(ネズミ)、ウシなど動物の呼び名そのままか、略で表されますが、巳年だけ違います。ヘビは昔「ヘミ」と呼ばれていたことから干支は語呂よく「ミドシ」となり、ヘミの呼び方は「ヘビ」へと変化しました。
日本では、ヘビが収穫物や作物を狙うネズミの天敵であったため、家々の大事な守り神的な存在でした。縄文時代の土器にはヘビの装飾を多用。縄文の文様自体がヘビを表し、神社のしめ縄は絡み合うヘビの姿といわれます。弥生時代、後漢の皇帝が日本の倭奴国王に贈った「金印」のつまみもヘビがデザインされています。ヘビ、すごいです。
「蛇足」は余計です
ヘビにまつわる熟語やことわざで、よく知られているのが「蛇足(だそく)」。余計な付け足しや、必要がないことを意味します。
昔の中国、楚の国でヘビの絵を描く競争をしたところ、最初に描き終えた人が自慢げに足まで書き加えてしまいました。みんなから「ヘビに足はない」と言われ、結局賞品の酒を飲み損ねてしまったという故事が由来です。会議などで「蛇足ですが…」と余計なことを言う人はいませんか。
京都自治労連 第2018号(2025年1月5日発行)より