機関紙 - おいしい給食 今日もありがとう…宇治市職労給食分会
昨年3回にわたって開催された「うじ給食ファンクラブ」主催の親子クッキングと給食フェスタ。分会組合員も企画づくりから参加しました。
きっかけは、小中学校の統廃合に伴い、当該小学校の給食が自校方式からセンター方式への移行計画が出されたこと。「宇治市の給食をもっと知りたい」との保護者の声と、給食調理員の「直営の給食の大切さを知ってほしい」との思いが重なり合いました。
分会では「みんなでやろう」を合言葉に、実行委員会への参加や買い出し、当日の参加など全員がかかわることをめざしました。実行委員会の報告をする中で、一緒に参加する組合員が増えるなど嬉しい変化もありました。
「食育」としての給食の大切さ
忘れられない出来事があります。8年前、委託会社の倒産で給食が提供できなくなる事態が起こりました。すぐに直営校から応援で給食を提供。応援を終えた学期末、5年生が「5年間でこの1学期の給食が一番おいしかった。もっといてほしい」と涙を流して話してくれた姿が目に焼き付いています。「直営を残す=雇用を守る、と捉えられがちですがそうじゃない。私たちは、すべての子どもに温かい給食、つくっている人の顔が見える給食を提供したいんです」。
「今日も給食おいしかったよ」。その言葉が毎日のエネルギーです。苦手な食材も食べられるように細かく刻むなど配慮や工夫ができるのも直営だからこそ。アレルギー対応もその一つです。
「子どもや保護者から『ありがとう』と感謝の言葉を聞くたびに、私たちの仕事はこんなにも素晴らしいと再認識できます」「宇治の給食はおいしいと、子どもだけでなく先生も楽しみにしてくれていることが嬉しい。みんなの喜ぶ顔が見たい」。調理員のやりがいと誇り、ここにありです。
京都自治労連 第2018号(2025年1月5日発行)より