機関紙 - 京都総評ジェンダー平等宣言が採択…単組・職場でも学習と要求議論を
京都総評は、1月25日の第97回臨時大会で「京都総評ジェンダー平等宣言?一人ひとりを尊重する労働組合へのアップデートで社会を変えよう?」を採択しました。宣言は、昨年9月の定期大会で提案され、各組織や職場での学習、議論を通じて出された意見を反映しています。
宣言は、男性に多い長時間労働や、女性に多い不安定雇用や低賃金などの働き方の問題、性別役割分業が根強くあるなかでの家庭でのケアのあり方、ケアと労働の両立の課題など、生きづらさや働きづらさに対して個人的なものではなく、社会全体の問題であることを指摘しています。さらに、すべての人が個性ある人間として尊重され、誰もが人間らしく生きられる職場や社会をめざすこと、そのためには労働組合の連帯や団結の力を高めていくことが大切で、みんなが参画できる労働組合へアップデートしていくことを決意しています。
宣言案を提案した海藤巳希子京都総評副議長(京都府職労連)は、冒頭に「この宣言は女性だけでない、男性だけでもない、人間らしく働きたい全ての人にむけた宣言です」と語りました。
続けて、「私自身は女性部で女性たちの要求を聞き、働きやすい職場をめざして各組織を越えた女性運動へと広げてきました。ジェンダー平等とは、性の多様性を認め、一人ひとりが平等や機会を分かち合い、あらゆる物事を一緒に決めること。働き続けられる職場をつくるために、誰もが参加できる労働組合へアップデートし、そのことが世の中を変える力になると確信しています。学びながらすすめていこう」と力を込めました。
京都自治労連は学習会などに取り組みます。単組・職場でも、学習会やジェンダー平等の視点から要求議論を深めていきましょう。
京都自治労連 第2019号(2025年2月5日発行)より