機関紙 - 数万人が包囲する首相官邸・国会 怒りの大きさを肌で感じた
戦争法案に反対する国民的たたかいが列島を揺るがしています。7月24日の「安倍政権NO!首相官邸包囲網」行動に参加した京丹後市職労の中川享一書記長から国会周辺の様子を寄せていただきました。
安倍政権が今の国会での成立を狙う安全保障法制。7月27日から参議院で審議が行われています。
この審議に先立つ7月24日、東京日比谷野外音楽堂と国会・首相官邸周辺で「安倍政権NO!7・24首相官邸包囲網」が行われました。この取り組みは、全労連やSEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)などでつくる実行委員会が主催したものです。
午後6時30分からの集会には、約1時間前から続々と参加者が集結。会場の日比谷野音を3000人が埋め尽くしました。
憲法学者の小林節さん、精神科医の香山リカさんなど4人がスピーチ。小林さんは「憲法を破ってアメリカの二軍になる。こんなふざけたことはない」と訴え、香山さんは「安倍総理は『権力中毒』。治療できないので、早くお引き取りを」と語りました。
また、現場でたたかう人たち12人がショートアピールを行い、発言者の一言ひとことに参加者から「そうだ」の声や、大きな拍手が起こりました。
集会終了後に首相官邸や国会前での包囲行動に合流すべく、霞が関の官庁街を国会前に向けて移動。しかし、すでに国会前には数万人が集結しており、会場である国会正門前から遠く離れた場所で警察官に制止され、近づくことができません。しかし、ここまで来てあきらめるわけにはいかず、北側から回り込み、なんとか国会正門が見える場所までたどり着きました。
そこでは、「戦争させない」「アベ政治を許さない」「即刻辞任せよ」などのプラカードを持った参加者で埋まっており、国会議員のスピーチや、安保法案廃案を訴えるコールが行われていました。現場にはわずかな時間しかいることができませんでしたが、鳥肌が立ち、あらためて多くの国民が安保法制に反対していることを肌で感じることができました。
京都自治労連 第1853号(2015年8月5日発行)より