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4月22日、消費税の大増税を許さず、「税と社会保障の一体改革」に反対する「4・22京都府民集会」が開かれ、約2000人が参加しました。
集会ではジャーナリストの斎藤貴男氏が消費税増税の問題について講演。「消費税はもっとも不公平な税制」と指摘。消費税増税を許さない運動を強めようと訴えました。西陣織工業組合から連帯あいさつ、各団体・地域からのリレートークがあり、集会後は京都市役所までデモ行進。「消費税増税ストップ」などアピールしました。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
憲法施行から65年目となる5月3日、憲法9条京都の会が主催する憲法集会が円山音楽堂(京都市)で開催され、家族連れなど1700人が参加しました。
“原発止めて 憲法始動”〜憲法君が怒っている〜と題したコメディアンの松元ヒロさんの公演に会場は大爆笑、楽しく情勢を学ぶとともに、憲法の歴史的意義と素晴らしさに「憲法を生かし 9条を守る」決意を新たにしました。
また平和おどりを、参加者みんなで踊り、デモに出発しました。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
4月6日に行われた南部合同新歓で、京都市交響楽団の有志が披露した金管五重奏の歓迎演奏。息のあった音色を奏でた彼ら5人は京都市職労の組合員。その5人の中に一人の女性の姿が。
第5回目の青年数珠つなぎは、京都市交響楽団でトランペットを演奏する京都市職労文化公室支部京響分会所属のMさん。楽器演奏が好きという岩瀬青年部長と会話が弾みました。
音楽は大人から子どもまで楽しめるもの :京都市職労 Mさん
Mさんが音楽を始めたのは幼稚園の時。母親が趣味で弾いていたエレクトーンを習い始めたことがきっかけだと言います。トランペットとは小学校の吹奏楽で出会いました。そこからトランペットの魅力に徐々にハマっていきます。中学校ではブラスバンド部が無かったために地域の「子どもオーケストラ」に入って練習を重ねました。
多々ある楽器のなかで、なぜトランペットを選んだのか、と尋ねると、「高校のブラスバンド部でフルート、トランペット、クラリネットの順で希望を出したんですが、フルートは音が出なくて(笑)。小学校から続けてきたこともあり、『トランペットで音楽大学に行っては』とのアドバイスもあったので」と話します。
これまで続けてこられたのは、「やっぱり音楽が好きだから。好きなことを仕事にできる喜びですね」とMさん。
“音楽の力”を人々のために
Mさんが京都市交響楽団に入ったのは昨年8月。同時に組合にも誘われてすぐに加入しました。その際、組合活動を頑張るトランペット仲間の姿に、「入ることで数の力になれば」と思ったと言います。
文化公室支部では東日本大震災の復興チャリティーコンサートを3月に開催。Mさんも出演しました。「良い演奏をして喜んでもらえると嬉しい」と話し、観客からの「『元気になった』『頑張ろうと思った』の声が嬉しかった」と振り返ります。2月にも京都市交響楽団の有志で福島に足を運び、コンサートを開いたそうです。「涙を流して聴いてくれた姿が忘れられない。音楽が直接復興につながるわけではないけど、少しでも力になれたかなと思います」と話します。
高め合える“仲間”がいる
「京響メンバーはとても仲が良く、良い音楽を提供する環境が整っています。気軽に話せ、相談ができる、お互いを高めていける場です。そして、落ち込んでいても声をかけてくれる素敵な『仲間』です」と声を弾ませ、「念願のオーケストラに入ることができ、プレイヤーとしてスキルアップしていきたい」と抱負を語ります。
最後に、トランペットの魅力を聞くと、「とにかく目立つ。おいしいところを持っていく感じですかね」と無邪気に笑うMさん。素敵な「仲間」と「音楽」に囲まれた彼女が、壮大かつ優雅な音色を奏でる姿が目に浮んできます。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
4月13日、京都自治労連池田委員長、京都府職労連森委員長、京都市職労小林委員長は、府庁記者クラブにおいて「東日本大震災による災害廃棄物の広域処理についての見解」を記者会見し発表しました。記者会見では、震災がれきの受け入れを表明している府や京都市の姿勢が「住民説明・合意を無視した動きだ」と批判し、「『封じ込め、拡散させない』を基本とした対応」、「濃度規制、総量規制による安全の確保」「広域処理に関しての対応」「作業に直接かかわる労働者の安全対策」などについての提案をおこないました。
新聞各社やテレビも注目、TVニュースや翌日の新聞各紙に報道され大きな話題になっています。
「見解」の全文は京都自治労連ホームページkyoto-jichirouren.comでご覧ください。
十分な説明も住民合意もなく
記者会見の冒頭、今回の見解をどうして作成したのかについて触れた池田委員長は、「被災地がれき処理についての府や京都市の対応は、全国でも異例なほど積極的なものとなっている。しかし、受け入れの前提としている大阪湾広域臨海環境整備センターでの海面埋立は、国が安全基準を作成しておらず、焼却灰を処分できない事態になっており、まさに『出口無き受入れ』状態となっている」と指摘しました。
また、「府が関西広域連合分の焼却灰も含めて、瑞穂環境保全センターで引き受けるとしているが、元々の計画によると同センターは、通常の産業廃棄物だけであと4年でいっぱいになる。また、同センター建設時の住民訴訟和解条項では『廃棄物は安全無害に限定する』となっているが、こうした説明がなく住民合意もぬきですすめようとしている」と府や京都市を厳しく批判しました。
そして、「災害廃棄物を受け入れる場合は、慎重な対応が必要であり、住民と地域の命と安全を第一とし、被災した地域の真の復興に資するものにするために見解を発表した」と述べました。
「見解」の要約は次の通りです。
「封じ込め、拡散させない」を基本に
阪神淡路大震災の災害廃棄物は、2年あまりで9割以上を処分し復興への足掛かりとしました。今回の大きな立ち遅れの主要因は、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染によるものであり、その責任は、東京電力と国にあることは明らかです。
「放射性廃棄物は、封じ込め拡散させないことが原則」であり、災害廃棄物についても全国への拡散処理による希釈的対策を優先させるのは、日本全体に汚染を拡大するにほかなりません。
災害廃棄物の処理に当たっては、復興への再利用の道を開くなど、被災地の要望に耳を傾け、実態に即したものとなるよう法整備、財政上の措置をとることが必要です。
濃度規制、総量規制による安全の確保
放射性廃棄物の処分基準は、IAEA(国際原子力機関)等の基準により、放射性セシウム濃度が100Bq/?(ベクレル)以下を放射性廃棄物として扱わなくても良く、再利用可能としてきました。これを超える場合が、「低レベル放射性廃棄物」で、今でも厳重に管理されています。
ところが、昨年8月、国は、災害廃棄物の焼却灰の放射濃度が8000Bq/?を下回る場合は埋立を可能とし、広域処理を推進するために80倍の基準を設けたのです。
また、関西広域連合独自の基準、2000Bq/?が科学的根拠のある安全な基準なのか、大きな疑問と不安を抱かざるを得ません。
地域と住民の安全のためには、濃度規制と同時に総量規制も必要と考えます。
濃度のみの規制では、規制値を上回る災害廃棄物や灰を、規制値を下回る通常の廃棄物や灰と混合、希釈すれば容易に規制値をクリアすることができ、実質的に濃度規制を有名無実化することが予想されます。
濃度規制はもとより処分場単位での量的規制や、移送・運搬、焼却場での撹拌作業など希釈的作業、測定におけるサンプル手法等についての規制などについても厳密化をはかり、明確化を図ることを求めます。
住民への説明・合意、労働者の安全を
「放射性廃棄物は、封じ込め拡散させないことが原則」を全てのレベルで順守すべきです。今回のような非常時でも、国及び東京電力の責任において、近隣に抑え込むとともに、市民の生活環境に放射性物質が漏れ出すことのないように、国及び東京電力による集中的かつ長期的な特別な管理を維持・継続することが必要です。(以下省略)
〇住民が安心して生活するために対処すべき事項
放射能に汚染されていない災害廃棄物など、安全性が確認されたガレキ等の広域処理については、専門家による委員会の設置のほか、住民への説明と合意が必要です。また、市民が将来にわたって安心して生活することのできるハード面の条件整備を行うことが必要です。(以下省略)
〇作業に直接かかわる労働者へ安全のために対処すべき事項
災害廃棄物の運搬に従事する労働者、焼却施設で働く労働者、保管等に従事する労働者が安心して働くことのできる条件整備を行うことが必要です。
(以下省略)
京都自治労連 第1774号(2012年4月20日発行)より
5月1日は、世界の労働者の祭典、メーデーです。職場の仲間や新しく組合に加入された新規採用の仲間にも呼びかけて、晴れやかな5月の青空の下で声高らかにくらし、平和、職場等の要求をアピールする楽しいメーデーにしましょう。
原発再稼働ゆるさない!消費税増税反対!要求を高く掲げて
今年のメーデーは、消費税増税・「社会保障と税の一体改革」に反対し、東日本大震災の復興支援と?なくせ原発?を掲げながら、憲法の改悪に反対し、反貧困・反失業、すべての労働者の賃上げや労働者派遣法の抜本改正など、働く仲間の要求を掲げて取り組むメーデーです。
とりわけ、野田政権が国民の声を無視し、大飯原発をはじめ全国の原発の再稼働を画策し、国民との激しい対立の中で開催されるメーデーだけに、組合員、職場の仲間たちと誘い合ってメーデーに参加し大きく成功させましょう。
京都自治労連では、メーデープラカード・デコレーションコンクールを今年も実施します。各単組で、多くの組合員の参加でプラカード・デコレーションを作成しましょう。また、メーデー終了後の交流会など楽しい企画も計画しましょう。
2012年京都メーデー大会各地の開催予定
すべて2012.5.1開催 全京都統一メーデー実行委員会調べ
地域名 | 名称 | 開会時間 | 会場 |
京都市 | 第83回全京都統一メーデー大会 | 10:00 | 二条城前広場 |
乙訓 | 第83回乙訓地区統一メーデー大会 | 9:00 | 向日町競輪場 |
南山城 | 第59回南山城統一メーデー大会 | 10:00 | 宇治塔の島公園 |
綴喜八幡 | 第52回綴喜八幡統一メーデー大会 | 9:30 | 京田辺市花見山野外ステージ |
相楽 | 第83回相楽地区統一メーデー大会 | 9:30 | いずみホール |
亀岡 | 第83回亀岡統一メーデー大会 | 13:30 | 亀岡市南郷公園 |
船井 | 第57回船井・北桑田統一メーデー大会 | 13:30 | すぱーく園部屋内ゲートボール場 |
綾部 | 第83回綾部市民メーデー大会 | 14:00 | 綾部駅前広場 |
福知山 | 第83回福知山統一メーデー大会 | 14:00 | 御霊公園広場 |
舞鶴 | 第83回舞鶴統一メーデー大会 | 8:30 | 西舞鶴・舞鶴公園 |
宮津・与謝 | 第83回宮津与謝統一メーデー大会 | 14:00 | 宮津島崎グランド |
丹後 | 第83回丹後統一メーデー大会 | 14:00 | アミティ丹後 |
京都自治労連 第1774号(2012年4月20日発行)より
4月6日、?なかまを増やす南部プロジェクト?の企画として、初めてとなる南部自治体単組合同での新採歓迎企画「ウェルカムパーティー2012」を開催し、新規採用職員33人を含む7単組66人が参加。京都市職労組合員である京都市交響楽団有志からの歓迎のサプライズ演奏で始まり、組合紹介パワーポイントや各単組の先輩からの組合加入呼びかけ、後半はテーブル対抗の自治体ご当地クイズで盛り上がりました。
ふとしたきっかけから始まった南部合同新歓は、各単組の青年組合員が集まり会議を重ね、企画運営を行いました。さっそく新採職員をはじめ、未加入職員へ「組合に入って」と声かけ、呼びかけが行われています。
嬉しい加入報告に笑顔
大山崎町職では、4月13日、組合事務所にて説明会と昼食会をセットで開催。小さな組合だけど働きやすい職場になるように皆ですすめていることなど、山本書記長が紹介し、組合加入を呼びかけました。南部合同新歓での組合の温かな雰囲気も伝わり、4人の保育士さんが加入届を提出。引き続いて加入促進を図ろうと青年部歓迎会も予定されています。
京丹波町職ではこの間、保育所問題など春闘要求の運動とあわせて新採職員への加入呼びかけを続け、現在5人の新採職員を組合に迎えています。
綾部市職労では、「今年は何としても組合に迎え入れよう」と意思統一し、4月6日に昼食付き説明会、9日にケーキ・コーヒー付き懇談会を実施。その中で1人が加入届を提出、「やったぁ」と喜びの声が上がり、さらに入職5年目の職員の加入もありました。「この勢いでドンドン増やすぞ」と次なる組合加入に向けて意気高く奮闘しています。
京都自治労連 第1774号(2012年4月20日発行)より
遅めの春を告げた満開の桜がひらひらと舞い踊る福知山市内。今回たずねたのは、福知山市役所管財契約課のAさんと税務課のBさん。
Aさんは就職3年目、Bさんは2年目とフレッシュな顔ぶれが登場の第4回目の青年数珠つなぎです。
組合は "横のつながり" ができる絶好の場もっと大きく広げたい 福知山市職
「会ったことありますよね?」とAさんが切り出すと、「私も思ってたんですよ」とがんちゃんこと岩瀬部長。2年前の京都自治労連青年部の新歓スプリングフェスタで会ったことを思い出し、話が弾みます。
そんなAさん、職場では契約係に所属。市の入札や契約に係わり、工事の入札や管理、チェックを担当しているそうです。とても楽しく過ごせていると言う一方で、「職場は3階なのですが、財務部などもあり、固いイメージがあるのか、他の階の人からは行きづらいと言われていますね。そんなことないんですけどね」と笑います。
一方のBさんは、固定資産税を担当されています。1年目だった昨年度は実際に市民の新居に行き、評価するという仕事を担当していたと言います。住民との関わりも大きく、「税金を扱っているため、しっかりと説明をしなければなりませんし、分かってもらえた時はホッとします」。「書面上で分かっても、現場がどうなっているのかは行かないと分からない。例えば道路がきれいになっていたりすると、自分が担当した仕事が役立っていると実感でき嬉しいですね」とAさん。
市民に感謝される仕事がしたい
組合に入ったのは就職してすぐ。共通するのは、?横のつながり?を大切にしたいこと。組合に入ることで職場以外でもつながりをつくることができる点に惹かれたと言います。
しかし、福知山市職の青年部として活動できていないこともあり、つながりを感じる機会は年に数回。同期での食事会はあるようですが、「先輩や後輩と行くことがないので、組合の中でもっと知り合いを増やせたらなぁ」とAさん。Bさんも「同期以外の職員さんとも交流していきたい」と話します。
「福知山をもっと盛り上げたい」と話す二人。抱負をたずねると、「就職して1年が経ちましたが、まだ分からないこともあるので、しっかりと勉強して市民に『ありがとう』と言ってもらえるように接していきたい」とBさん。「今の課で勉強できることは全部勉強しておきたい」とAさんが続けます。
仕事への向上心と、職員同士の横のつながりをもっと大きくしたいとの思いを持った若い力が福知山の地ですくすくと育っています。
京都自治労連 第1774号(2012年4月20日発行)より
組合加入の報告続々と
早くも舞鶴で全員加入 府下の単組への刺激と激励に
新しい年度が始まり、期待に胸をふくらませた新規採用のフレッシュな仲間たちが職場にやってきました。各単組では心を込めたあたたかな歓迎と、組合加入を呼びかける取り組みが始まっています。工夫を凝らした組合説明会や歓迎会など、身近な先輩である青年組合員や職場の仲間から声をかける2つの“近い”を生かした取り組みで早くも全員加入の報告も届いています。組合のエネルギー源である“仲間”を組合に迎え入れる取り組みを大いにすすめましょう。各単組での取り組みを紹介します。
城陽市職労
昼休みを活用して新採職員さんとの昼食会をセット。組合説明や活動紹介をしながら、新採職員さんも含めて全員で自己紹介。参加した青年組合員から組合に入った理由を話し、組合加入を呼びかけました。今後も自治労連共済の説明や少人数での集まりを持つことを計画しながら組合加入を訴えていきます。
木津川市職労
昼休みに昼食を用意して説明会を実施。新採パンフレットや共済リーフを活用し、小さい組合ながらも団結して職員の生活と権利、住民生活を守ってきたことを紹介。ぜひ市職労に加入を、と参加した組合員一人一人が呼びかけました。25日には新採職員や組合未加入者を対象に組合学習会を行う予定で、歓迎会もあわせて取り組む予定です。
舞鶴市職労
昼休みを使い、女性部長と青年部長も参加して説明会を実施。市民や労働者の立場にたちすすめてきた市職労の活動や、市民アンケートなどの取り組みを紹介。その場で全員が組合加入と100%加入一番乗りです。今後、19日に歓迎会、24日に新入組合員学習会を予定しています。
京都市職労
青年部が中心になってお弁当販売とコーヒーサービスで新採さんと対話
南丹市職
研修終了後に組合の紹介と勧誘を実施。同時に青年部で企画する新採歓迎会への参加呼びかけも行いました。お互いに緊張した中での説明会でしたが、先輩からの加入訴えと心温まる歓迎の言葉に緊張もほぐれ、真剣に耳を傾ける姿がありました。引き続いて加入促進の取り組みをすすめる予定です。
京丹後市職労
組合四役を先頭に、青年部員も5人参加して説明会を実施。「一緒にまちづくりをすすめよう」の歓迎挨拶に続き、時間が限られている中で独自に作成したパンフレットを使い組合の意義や市職労の果たしてきた役割など伝えたいことを重点的に説明。青年部からも活動紹介や9日の新採職員歓迎会の案内などを行い、組合加入の取り組みをすすめます。
宇治市職労
執行部全員に加え、青年部員や職場の先輩組合員が参加して組合の説明と加入呼びかけを行いました。世代も職場も近い先輩からの呼びかけに新採職員さんは安心。恒例となった加入申し込みの列が今年も見られました。
府職労連 公立大学法人労組医大支部
昨年に引き続いてパワーポイントを使っての説明会を実施。「いきいきと働き続けられる病院づくり」「よりよい医療、心かよう看護の提供」という2つの願いとスタンスを示し、組合に加入して看護師の働き方の改善を一緒にすすめようと呼びかけました。組合加入への戸惑いはなく、説明会の中で加入が相次ぎました。
京都自治労連 第1773号(2012年4月5日発行)より
福井県の大飯原発再稼働をめぐる動きが強まる中、地元福井県や京都府、滋賀県など隣接する地域をはじめ近畿・全国で大きな反対の声が上がっています。
3月25日には、再稼働に反対する緊急集会が開かれ700人が参加。野田首相の再稼働に向けた「政治判断」発言を厳しく批判し、再稼働反対をアピールしました。
野田首相は、大飯原発の再稼働について、ストレステストの1次評価をもとに地元自治体の同意を求め、「政治判断による再稼働」を狙っています。一方で、「バイバイ原発3・10きょうと」や「3・11ゼロアクションin舞鶴」など大飯原発再稼働を許さない運動が急速に広がっています。
こうした運動と世論を反映して、山田府知事は、明確な再稼働反対の発言はしていませんが、「現段階では了とできない」と発言。枝野経済産業大臣は「再稼働には京都と滋賀の理解も」と発言せざるをえなくなっています。
3月25日に福井市で行われた集会では、あいさつに立った中嶌哲演原発反対県民会議代表は「大飯原発の再稼働の1点突破を許せば、各地の原発群がなし崩しに再稼働され、延命が図られる。再稼働を断じて認めることはできない」と福井県民の決意を力強く訴えました。「大飯原発の再稼働ゆるさない」の運動をさらに強めましょう。
京都自治労連 第1773号(2012年4月5日発行)より
野田内閣は3月30日、国民の大きな反対の声があるにもかかわらず「社会保障と税の一体改革」にもとづく消費税の増税法案を閣議決定しました。同法案は、消費税を2014年4月に8%、15年10月に10%に、2段階で引き上げるとしており、現在の5%を短期間に2倍にするという国民の死活にかかわる大増税となっています。増税反対の声をさらに大きくし、増税法案を撤回させよう。
年収200万円以下の労働者が1000万人を超え、不況型倒産が80%となる状況のなか、国民所得は大幅に減り、貧困と格差が進行し、連日のように悲惨な孤立死の報道が続いています。自殺者も14年連続3万人を超える異常事態が進行しています。
また、多くの中小企業が経営難に陥り、京都をはじめ全国の地域経済は深刻な疲弊のもとにあります。とりわけ、大震災被災地と被災者は、復興の遅れから筆舌しがたい苦難を強いられています。こうした中での大増税は、国民の暮らしに計り知れない打撃を与えるとともに、デフレで苦しむ日本経済をどん底へと突き落とし、財政破たんをいっそうひどくすることは明白です。
野田政権は増税の理由として、社会保障の充実を口実にしていますが、「税と社会保障の一体改革」では年金や介護、保育をはじめ改悪ばかりです。
今回の消費税増税法案の閣議決定は、国民への裏切り行為であり、絶対許すことはできません。問題だらけ、矛盾に満ちた政権運営は民主党内さえもまとめることが出来ず、あたふたとしています。今こそ、「消費税大増税は許さない」「『社会保障と税の一体改革』反対」の声をさらに大きくし、国会に上程された消費税大増税法案を撤回させるため、全力で奮闘しましょう。4月22日の府民大集会に参加しましょう。
「税と社会保障の一体改革」に反対する
4・22京都府民大集会
日時:4月22日(日)午後2時から
場所:円山野外音楽堂
ジャーナリスト・斎藤貴男さん来る
府内各地、各単組が消費税大増税許さない行動へ
3月28日は府内各地で地域総行動が取り組まれ、昼休みデモ、夕方の市民集会、ターミナル宣伝、学習会などが行われ、「消費税大増税をストップしよう」とアピールしました。
京都自治労連 第1773号(2012年4月5日発行)より