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「住民に喜ばれる仕事がしたい」「地域に役立ちたい」と期待と希望をもった新規採用の仲間たちが職場に、そして組合にやってきました。
今回は拡大版として、いち早く新採が全員加入した宮津市職と精華町職のフレッシュな仲間をたずねました。
宮津市職:地域と健康づくりにやりがいと責任
健康福祉室 Sさん
冒険心あふれる異色の経歴
宮津市では珍しい男性保健師、しかも青年海外協力隊での活動経験がある異色の経歴の持ち主です。パプアニューギニアやフィリピンで支援活動に参加。「途上国の村で稲作普及を通じて地域づくりをしていたので、保健師という仕事も、コミュニティー開発や地域づくりという側面があって、地域のためになる保健師の活動ってとてもおもしろいんじゃないかと思って」と保健師の道を選んだ理由を話します。
職場では、特定健診保健指導や健康診断、がん検診などを担当。日々勉強の毎日です。「住民に身近に寄り添える地域で、その人たちの健康に責任をもって仕事ができる、やりがいも緊張感もある」と頼もしい言葉。
楽しみなのは「夏に子どもが生まれること」。同席した宮津市職書記のFさんから「自治労連共済からお祝い金が出るよ」と素早いフォロー。「家庭訪問をこれから一人で行かないといけないから、自分の子どもで経験を積もうかな(笑)」。
聞いても聞き足りないSさんのお話――続きは次回。早く再会できる日が待ち遠しいです。
精華町職:"まちづくり"を背負って立つ
都市整備課 Tさん、建設課 Mさん、総合窓口課 Nさん
夢と希望はでっかく
4日間の研修がおわり、取材日は配属8日目。3人とも今は覚えることがいっぱいと口を揃えますが、緊張もほぐれ、毎日が充実していると言います。
精華町に就職したのは、「地元ということもあって、住みやすいし落ち着く町。これから自分もここで暮らしていきたいし、住んでいる人の生活もよくしていきたいと考えたことがきっかけ」とTさん。続いてNさんが「国立国会図書館が屋上緑化をしていて、私の卒論テーマの屋上緑化と重なったことで精華町を知った。調べていくと、学研都市として人口も増加していたので、屋上緑化などの事業ができればいいな、ここで働いてみたいなと思った」と言うと、「高校の先生に受けてみないかと言われて(笑)ホームページなどで調べると、町の事業や住民の取り組みも多くて、この町良いなって。役場に来て、『あ、ここが良い』って印象が大きかった」とMさんが続けます。
13、14日の土日には青年部の新歓企画に参加。学習とスポーツで交流を深めました。「とても楽しかった」「まだ筋肉痛なんです(笑)」「おいしいご飯も食べれて、色んな話もできた」「みなさんの違った一面も見れて良かった」と口々に感想が飛び出します。
「優しい先輩たちに囲まれて働きやすいし楽しいです」ともう一度口をそろえる3人。
精華町をもっとよくしたい、まちづくりにかかわりたい――夢も希望も大きな3人との出会い。これからの活躍に注目せずにいられません。
京都自治労連 第1798号(2013年4月20日発行)より
組合に職場にあふれる"新鮮力" 訴えに応え、組合加入が相次ぐ
「住民に喜ばれる仕事がしたい」「健康にいきいきと働きたい」――期待に胸ふくらませた新規採用の仲間たちが職場にやってきました。各単組ではさっそく組合説明会や、心を込めたあたたかい歓迎で、組合加入を呼び掛ける取り組みが行われています。
世代が、職場が「近い」先輩たちからの声かけに、緊張した面持ちの新規採用の仲間たちも安心した表情を浮かべ笑顔に。「住民のために、働きがいある仕事がしたい」、その気持ちは職場の、そして組合の大きなエネルギーです。新しい仲間を組合に迎え、元気にいきいきと魅力ある取り組みをすすめましょう。
一生もんの出会いを組合で
京都自治労連青年部長 岩瀬 知紗
新規採用職員の皆さん、就職おめでとうございます。
新しい環境で、多くの期待と同時に初めてのことに不安を感じることもあるかもしれませんが、職場の先輩、同僚など皆さんの周りにはたくさんの仲間がいます。組合に加入し、一人で悩まずに何でも話せる、相談できる居場所を作ってほしいと思います。
私たちは皆さんの力や支えになれる居場所でありたいと思っています。たくさんの仲間と交流し、学び、一生もんのつながりを組合で一緒につくっていきましょう。たくさんの組合の仲間が心より皆さんを歓迎します。
5月1日はメーデー
新採の仲間を誘って参加しよう
ワイワイとデコレーション・プラカード作成を今年もやりますコンクール
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より
▼役所に働く者にとって4月の人事異動は立場の違いはあっても最大の関心事である。能力評価、実績評価、人物評価を反映した幹部人事だと思いたいが、そうでもないようだ。
▼来年4月の知事選挙を控えて、新たに舞鶴市、福知山市、京丹後市の副市長に京都府幹部が就任した。これで府出身者の副市町村長は6市から9市に増え、3町、1村と合わせ13自治体、おまけに府出身の亀岡市長、福知山市長、宮津市長もいるので、山田知事は都市部をほぼ制圧。各自治体に関する重要案件も、かつて山田知事から辞令をもらった府OBが集まった会議でされるわけだから、結果はほぼ決まっている。
▼昨年7月に国交省から天下ったO副知事も、予期せぬ自民党政権のアベノミクスで予算がつき俄然ハッスルといわれている。早速宮津市にある府振興局地域総務室フロアーの一角に副知事室を設けて舞鶴港と高速道路、KRT、舞鶴・韓国間の定期フェリー就航などに取組み、北部対策を本格化させるようだ。(I)
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より
京都自治労連や京教組、京都国公など京都に働く公務労働組合でつくる京都公務共闘会議は、「『賃下げの悪循環』を招く公務員の賃下げを許さず、景気回復にむけ、すべての労働者の賃上げに向け京都府の役割発揮を求める運動」を展開しています。職員・家族の署名運動と山田府知事宛の「公務員の賃下げではなく、景気回復に向け、すべての労働者の賃上げを求める要請」を幅広く取り組み、民間労働組合や経済団体などへの申し入れ訪問活動を行っています。
申し入れ先では、「公務労働者への、平均7・8%もの賃下げは知らなかった」「そんなことしたら景気がよくなるはずはない」「公務員賃金が下がれば、医療や福祉関連は賃下げされる」などと会話がすすみ、署名も快く応じていただきました。各単組での取り組みを強化しましょう。
京都経済大打撃
京都における公務員賃金の7.8%
カットの波及消費マイナス額試算
給与削減額計 ? | ▲826億852万円 |
直接消費支出減少額 | ▲620億9265万円 |
他産業波及賃金減少額 ? | ▲252億7712万円 |
波及賃金減少額 ?+? | ▲1078億8856万円 |
総消費支出減少額 | ▲962億2076万円 |
GDP | ▲616億4192万円 |
(京都自治労連試算)
医療・福祉労働者の賃下げに連動
京都医療労働組合連合会
執行委員長 森田 しのぶ
「アベノミクス」は、大企業優先策であり、大多数の労働者・国民にとっては負担増にしかなりません。真の景気・経済回復のためには、全ての労働者のフトコロを暖めることが重要です。景気回復に逆行し、全ての医療・福祉職場に影響を及ぼす公務員賃金の削減は絶対に許せません。府・市民のいのち・暮らし守る先頭に立つ公務労働者の生活と権利を守るため、共に頑張りましょう!
困ります、公務員の賃下げ
地域経済がさらに悪化する
全労連全国一般京都地本
書記長 山縣 哲也
公務員賃金の削減は、単に関連する労働者の賃金が下がるというだけの問題ではありません。京都では、関連労働者の賃下げで620億円もの消費が地域から奪われ、商業・流通・サービスなど、地域での経済循環に依存する多くの企業の業績を悪化させ、そこに働く労働者の労働条件にも悪影響を与えます。労働者のフトコロをあたためることが必要なときに、全く逆の方向性で許せません。
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より
3月30日(土)、31日(日)亀岡市において「ふるさと再生京都懇談会in亀岡」が開催され、会員、自治労連、地域の人々、21人が参加しました。
亀岡市保津町は昔からの水害常襲地帯で、人口の減少や高齢化が問題となっています。参加者はまず保津の町中を見学。水害のための住宅集団移転の様子やまちおこしのために作られた水車などを見学しました。
懇談に訪れた「農事組合法人ほづ」は府下最大の組織で、農業を中心としたまちづくりの中核を担っています。
法人は大型の農業機械と60人のオペレーターを駆使して水稲や野菜を作ったり、農家の作業の一部を請け負ったり、竹炭を活用した地球環境に優しい野菜作りを進めたりしています。
酒井代表と吉田副代表から説明を受けたのですが、実際の経営は大変で、補助事業を追いかけてできるだけ多くの補助金の獲得を目指すほか、労力やお金の面まで含め、自己犠牲的な努力をされているようでした。
日本の農業や食料を守るためには、継続的な補助制度や農家の所得保障が求められていると感じました。
2日目は朝から亀岡の旧町内を見学。古い街並みや町内の会議所・鉾の保存蔵など町衆の自治の痕跡を発見。亀岡城趾である大本教内を散策し、亀岡駅近くにこんなにいいところがあったのかと参加者に好評でした。
その後保津川遊船で理事長からお話を伺った後、日本最大の川下り保津川下りに乗船。
船頭さんの軽妙な話と巧みな竿さばきを楽しみつつ、春を感じながら嵐山へと下ったのでした。
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より
今回は青年部長のがんちゃんに代わって、くろちゃんこと黒川女性部長が青年組合員を訪問した番外編です。
住環境や景観など100年先の"まちづくり"を展望して : 京都市職労 Fさん
訪ねたのは都市計画局公共建築部企画設計課に所属する建築技師のFさん。京都生まれ京都育ち。4月から就職6年目に入りました。仕事では京都市動物園の再整備事業に、組合では都市建設支部四役と、日々奮闘中です。
"ものづくり"の楽しさ実感
元々、都市計画やまちづくり全般を学んできたとFさん。「まちづくりがしたいと思っていて、それを考えた時、権限があるのは行政で、その中でもより住民に近いのが政令市の京都市だった」と振り返ります。
最初の設計段階から係っている京都市動物園再整備。重視したのは「バラバラに展示されていた動物をコンセプトを持たせて展示すること」でした。現在整備中の"アフリカの草原"でいえば、アフリカに住む動物エリアにすることです。
動物園では現在、"おとぎの国"に続いて4月から新たに"熱帯動物園"がオープン。「どういう動物園にしたいのか、現場とも話をして進めてきた」とFさん。「大プロジェクトだし、最初から係らせてもらっていることはありがたい。とても楽しいし、面白いですよ」と言います。「"ものづくり"なので自分がやってきたものが形になる。それを見ると、やっていて良かったなと思えます。この前行ってきたよ、楽しかったよ、と聞くと、しんどかったことも許せるかな」とニコリ。
女性の元気が周りを元気に
現在、支部四役に加えて、女性部の役員も引き受けています。「女性部はめっちゃ明るくて色んな話題で盛り上がって楽しい。雑談で話が盛り上がって時間が過ぎる事もあるけど」と笑います。この経験から支部でも"雑談会"をしたとFさん。「やってみたら出来た(笑)。雑談でも出てきた話や思いを共有する事。そして積み重ねていけば要求につながっていく。そうすれば組合で集まった意味がみえてくる」と言います。
「女性が元気だと支部も職場も元気になる」。最近Fさんが強く感じている事です。いつも以上にくろちゃんも何度も深くうなずきます。
「組合が無かったら今のような人のつながりは無かったし、色んな話も聞け、そのことが自分の視野を広げてくれている。職員同士をつなぐのは組合だし、思いを受け止められる場にしていきたい」と力強い言葉も。
最後に抱負を。
「これから先のまちづくりとして、100年後に良い暮らしができるためにどういう仕組みが必要かを考えて仕事をしたい。与えられた仕事だけでなく、色んな知識を得て、どういう立ち位置で仕事をしているか、どういう事ができるのか、という点まで考えて出来るようになりたいですね」。
向上心あふれる青年に元気をもらい、彼女への期待感とドキドキで胸がいっぱいです。
京都自治労連 第1797号(2013年4月5日発行)より
京丹後市が、子どもの減少等を理由に、突然10人の臨時保育士に「次年度の雇用契約をしない」と不当な通告を行ってきたことに対し、職場で怒りの声が広がっています。
京丹後市職労とこうむ公共一般京丹後支部は解雇撤回の緊急申し入れ、抗議集会、13日には解雇撤回を求める団体交渉をたたかい、解雇撤回に向けて奮闘しています。
3月7日に開催された緊急集会では、臨時保育士の当事者から「『年齢が高い』『市外に居住しているから』と突如言われ、目の前が真っ暗になった」―あまりにも冷たい当局対応に、ふるえながら怒りの声を上げました。参加者からは激励の声が相次ぎ、何としても継続雇用を勝ち取ろうと意思統一を行いました。
不当な態度に怒りの声
当局は雇用責任はたせ
3月13日に行われた京丹後市職労とこうむ公共一般京丹後支部の合同団体交渉には京都自治労連からも参加し臨みました。
京丹後市当局は、子育て未来課と人事課が出席しましたが、解雇理由について「総合的に勘案」としながら、具体的には「高齢、市外居住」を堂々と公言し、あげくには「妊娠もしておられ、1年安定して勤務してもらえない」と言う始末。こうした当局の不当な態度に、「法律違反も甚だしい」「雇用者責任を果たせ」と、現場での保育士不足の実例もあげながら、解雇の必要ないことを厳しく追及しました。
雇止め通告を受けた10人の方は、保育士週休時のパートや市の違う職場に移ったり、民間の就職活動中など、様々な対応を余儀なくされています。交渉団は、あらためて解雇撤回と4月からの働く場所確保に当局として責任を持つことを強く主張し交渉を終えました。
京丹後市職労とこうむ公共一般京丹後支部は、この「事件」を契機に組合員も拡大。今後、雇用の安定、待遇改善のたたかいをさらに強めるとともに組織も拡大していこうと決意しています。
組合をつくって本当によかった
京都こうむ公共一般京丹後支部:Mさん
京丹後市の保育所では、正規101人、臨時・パート保育士280人が働いています。非正規職員もクラス担任を行っています。しかし、非正規職員の賃金労働条件は低く置かれたまま。産休制度はあるものの、「臨時職員に代替えはない」と、年度末に妊娠がわかると、暗黙の了解で不採用に。この状態を何とか変えようと、昨年6月に「京都こうむ公共一般京丹後支部」を結成。今回は、組合があったからこそ、迅速な対応が出来ました。今、組合員が増えています。雇用や権利を守るためには、やっぱり組合が必要です。
京都自治労連 第1796号(2013年3月20日発行)より
東京電力福島原発事故から2年。3月9日、京都市東山区の円山公園周辺で「バイバイ原発3.9きょうと」が行われ、3500人が参加しました。
脱原発の声、さらに大きく
集会は、福島から京都へ避難されている方の訴えや、昨年に続いて登場した制服向上委員会が脱原発ソングを披露。講演に立った辛淑玉(しん・すご)さんは、?胸を張って、ためらいなく、ふるさとは福島だと名乗らせたい”とした詩を紹介し、「原発は人間の体ではなく、人間そのものを壊す。福島は近代の日本が生んだ新しい差別だが、被災者を差別しない社会をつくることが原発村に対抗できる私たちの生き方」と強調しました。集会後のデモ行進では、プラカードや仮装など、思い思いのアピールを行いました。
また、府内各地でも9日から11日にかけ、多彩な行動が取り組まれました。宮津では10日、「原発ゼロの日本を実現するためのリレートーク」が行われ、市民から「がんばれ」との声援や差し入れが寄せられるなど、励まされる行動となりました。
京都自治労連 第1796号(2013年3月20日発行)より
民間労組は1時間ストライキ
民間大手の回答が行われ、13春闘最大の山場となった3月13日、14日を中心に、府内各地で京都総評に結集する仲間が大奮闘。民間労組の仲間は、1時間ストライキで参加するところもあり、府庁近くの第二日赤病院労組は、14日朝8時30分から1時間のスト決起集会。情勢を学ぶとともに、日赤当局に向けて「今年賃上げしなくていつするのか」「今まで当局は、国にが賃上げしないからと言ってきた。今年は国が賃上げをと言っているのに賃上げしないのはおかしい」等と参加者から怒りの声が上がりました。
府内各地で決起集会など:京都自治労連
京都自治労連の仲間は、府内各地で決起集会や学習会を開催。20人が参加した乙訓地協の決起集会では、春闘全体の情勢と共に地方公務員賃金削減問題の学習会を織りまぜ、単組の交渉状況や自治体キャラバンの特徴などを報告。最後に乙訓地協としての集会決議を採択し、籠谷地協議長の団結ガンバロウで締めくくりました。
賃金学習会を行った与謝野町職では、26人が参加。地方公務員賃金削減が安倍政権の政策とも矛盾しており、民間企業の賃金引下げに連動し景気をさらに悪化させるなど道理がないこと。賃金引下げが行われない自治体にも、一時金は引き下げられるなどの問題点や職場からのたたかいの重要性について意思統一しました。
京都自治労連 第1796号(2013年3月20日発行)より
京都自治体労働組合総連合 執行委員長 池田 豊
退職を迎えられるみなさん、公務員として、京都自治労連の組合員として長年のお仕事、組合活動への参加ごくろうさまでした。新たなステージでの人生のスタートに際して心から感謝を申し上げます。
55歳が定年だった採用当時がウソのような時代になりました。アベノミクスと退職金削減攻撃をみても、安閑恬静とした世の中と人生を望み、そこに身を置くには個人の力では抗しがたい状況といえます。
仕事から完全に離れ沈思黙考し、疲れた心と体身を癒して隅々までケアし、そして再び地域から様々に社会的参加されることを期待しております。豊かで実り多い人生を過ごされることを心から願っております。
深謝
京都自治労連 第1796号(2013年3月20日発行)より