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台風18号で甚大な被害があった自治体に対して、自治労連本部と京都自治労連は、10月16日、全国から寄せられた義援金カンパを災害復興に役立てて頂こうと、被災自治体へのお見舞いを行いました。当日訪問した自治体は、福知山市、綾部市、舞鶴市、亀岡市、宇治市。
甚大な被害が出た福知山市では、松山市長と懇談。松山市長は、全国からの5600人のボランティアをはじめ、物心両面の支援にお礼を述べるとともに、「9年に2度の大水害に見舞われた。今回、大災害となったのは堤防工事の遅れが大きな原因、人災ともいえる」と国の対策の遅れを厳しく批判し、復興へ全職員と力合わせて奮闘する決意を語っていただきました。
京都自治労連 第1810号(2013年10月20日発行)より
10月4日、13賃金確定・秋期年末闘争をたたかう方針を確立する京都自治労連第184回中央委員会を開催し、各単組・職場での要求前進を勝ち取る意思統一を図りました。
秋期年末闘争の重点課題として、?全組合員学習をすすめ、すべての単組で職場要求討議と13確定要求書の提出、労使交渉の実施、?安心して働き続けられる高齢期雇用制度の確立、?賃金ライン改善、超勤縮減、人員増など、単組独自要求の前進などと併せ、非正規雇用労働者の処遇改善、均等待遇を求めてたたかうとともに、運動を通じて、一人でも多くの仲間を増やし組織強化・拡大へ踏み出そうと提起しました。
給与削減問題では、一刻も早い中止を求め、来年度以降は継続しないことを約束させる言質を取り、賃金ラインや前歴改善など積極的要求を掲げてたたかうこと、再任用・再雇用問題では、「雇用と年金の接続」について当局責任を果たさせること、退職手当問題では、賃金ラインや到達級改善で大幅削減分を取り返すことが呼びかけられました。
京都自治労連 第1810号(2013年10月20日発行)より
10月6日、京都市東山区で「ブラック社会から人間らしい仕事と暮らしの新しい世界をつくろう」をスローガンに、京都青年大集会2013?WORK WORK REVOLUTION”(同実行委員会主催)が開催されました。約250人の青年学生が集い、京都自治労連から20人を超える青年組合員が参加しました。
明らかになった「ブラック企業」の実態
メイン集会では、NPO法人POSSE代表の今野晴貴さん、ブラック企業被害対策弁護団代表の佐々木亮弁護士をパネリストにシンポジウムを実施。
若者を使い捨てる、使いつぶす働かせ方を強いる「ブラック企業」の実態や安倍政権が狙う労働法制の改悪について報告するとともに、労働組合が無い新興産業の中で「ブラック企業」が広がっていると指摘し、労働組合に結集して団結と共同の力で?ブラック社会”をなくすたたかいをすすめようと呼びかけました。
声高らかにアピール
その後のリレートークでは労働組合青年部や学生自治会、民主団体の青年たちが次々と登壇し、過酷な労働環境を変えたい、人間らしく働ける、生きていける社会をつくりたいなど、力強い決意を語りました。
集会後のパレードは、オリジナルのグッズやプラスター、楽器を鳴らしながら「ブラックなくそう」「過労死なくそう」などコールして繁華街を行進しました。
集会に先立って行われた分科会では、実行委員会が街頭などで集めた「仕事・暮らしアンケート」241人分の実態報告や労働法の専門家である中島正雄氏(京都府立大)の情勢学習、寸劇や紙芝居を交えながら憲法と社会保障を学ぶ分科会など5つの分科会が開かれました。
京都自治労連 第1810号(2013年10月20日発行)より
10月10日、安倍政権がすすめる消費税増税、社会保障大改悪を何としてもストップさせようと、京都市東山区の円山音楽堂で「10・10京都府民集会」(同実行委員会主催)が開かれ、1500人が怒りとともに集まりました。
怒りうずまく
実行委員会を代表して主催者あいさつに立った京都総評・吉岡議長は、「安倍政権は増税と併せて医療や介護、年金など社会保障のあらゆる分野での改悪を狙っている。一人でも多くの人と反対の運動をすすめよう」と述べ、続いて京都府板金工業組合の田原茂理事長、税理士の永野義典さんが連帯のあいさつ。
その後、署名・宣伝を地域との共同で広げる、地元国会議員への要請を強める、消費税増税ストップの一点共闘を広げようと行動提起がされ、「増税は国民の暮らし、日本経済に大きな打撃になる。大きな運動で安倍政権を包囲しよう」「運動は正念場を迎えている。撤回させる運動へ力をあわせよう」など団体・地域から決意が語られました。
『安倍政権の暴走は許さない声を広げ、政府・国会を包もう』と呼びかけたアピールを採択、団結ガンバロウのあと、怒りのデモ行進を行いました。
京都自治労連 第1810号(2013年10月20日発行)より
米国本土はもとより、世界各地で墜落事故等を起こしている米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイが参加する国内初の日米共同演習が、16日、滋賀県饗庭野演習場で強行されました。
台風26号の影響で、強風と大雨の中参加したオスプレイは2機。「せめて市街地上空は避けてほしい」という地元の意向も無視し、市街地上空を通過してヘリモードで訓練場に侵入しました。「飛行経路も明らかにせず、市街地上空を飛行する暴挙は許せない」と怒りの声が沸き起こっています。
『オスプレイの本土訓練が沖縄の負担軽減』にはつながりません。経ヶ岬へのレーダー基地反対!オスプレイ帰れ!の声をさらに強めましょう。
京都自治労連 第1810号(2013年10月20日発行)より
賃金確定要求書提出ゾーン
10月22日(火)〜23日(水)
交渉強化ゾーン
第1次:11月11日(月)〜15日(金)
第2次:11月下旬〜12月
消費税大増税を撤回させよう!
10月10日 府民大集会 午後6時30分〜 円山音楽堂
京都自治労連 第1809号(2013年10月5日発行)より
兵庫・和歌山からも自治労連の仲間が34人支援に
台風18号による災害は、9年前の台風23号の被害を上回る甚大なものとなり、懸命な復興への取り組みが行われています。京都自治労連は一日も早い復興へ、緊急の災害ボランティアを呼び掛けたところ、21日〜23日で延べ135人が参加。また、遠く和歌山、兵庫の仲間も「お世話になったお返しを」と34人が駆け付けていただき、大奮闘していただきました。
皆さんの支援で元気がでました
京都自治労連がボランティアに入ったのは、福知山市の戸田地区・土地区を拠点に活動を展開。田んぼや住宅地に流れ着いた膨大なゴミ出しや、床下や道路の側面にビッシリ溜まった泥の除去が主な作業となりました。
9月の彼岸と言っても日差しはまだまだ強く、作業を始めると汗がしたたり落ちてきます。被災地域全体からみれば、活動できた地域はわずかですが、みんなで力を合わせれば困難なように見えた撤去作業もみるみる片付いていき、力を合わせることの素晴らしさを実感できました。
ある住民の方は、「堤防を建設するからと移転に応じたのに、肝心の堤防が未完成で、また災害にあった」「もしもの場合を考えて、基礎を1m高くしたが、それでも床上浸水し、床暖房が台無し残念。家族だけでは、先が見えなかったが、皆さんの支援で元気が出てきました」と感謝をされました。
また、畑で作業されていた年配の女性は「あと少しで収穫の黒豆も、米もダメになった。年寄りの力ではどうしようもない」と嘆いておられました。
力合わせる魅力感じた
初めてボランティアに参加した保育士のNさん(京都市職労)は、「前からボランティアに参加したいと思っていたので、募集のニュースを見て即応募しました。参加してみて、みんなで力を合わせて作業する事に魅力を感じました」と笑顔で語ってくれました。
府へ被災者支援、復旧・復興へ 緊急申入れ 〜府市民総行動実行委員会〜
京都自治労連も参加する、「2013府市民総行動実行委員会」は、9月26日、府知事に、10月3日、京都市長に緊急申入れを行いました。
京都自治労連 第1809号(2013年10月5日発行)より
京都府の人事委員会勧告を間近にした9月26日、京都自治労連都市職協議会と町村職協議会は、府人事委員会へ「公務員賃金削減容認の不当な人事院勧告に追随することなく、人事委員会の『代償機関』としての役割の発揮を求める」要請を行いました。
要請の冒頭、要請書と併せて組合員・職員から託された府人事委員会宛の団結署名916筆分を提出しました。
対応した加納府人事委員会事務局次長は、「申入れ内容は、委員会に伝える。勧告は昨年同様(10月10日)のスケジュールで進めている」「官民格差は今の段階では何とも言えない」「現給保障は国との違いも考慮して検討している」「再任用職員の賃金水準は国の動向を見ながら」などとしました。
京都自治労連 第1809号(2013年10月5日発行)より
▼台風18号の被害は京都に深い傷跡をのこした。とりわけ京都市では頻繁に映像で流された嵐山をはじめ各地で人的被害こそ少なかったが、家屋への浸水は伏見、醍醐を中心に全市で1000件を大きく上回った。
▼現場での消防職員の奮闘ぶりが伝わってきた。未明から水圧でドアを開けることが出来なくなったマンション住人に、必死に2階への非難を呼びかける姿は実に頼もしかったという。京都市の消防は、通常は指令センターから発信される指示によるが、緊急時にはそれぞれの現場の判断で即応するとのこと。
▼一方、門川京都市長は、政府調査団の谷垣法相の調査に同行し、被災状況の説明を、と思いきや何と嵐山ではお土産屋さんに案内し、ここのお店は元気にやってますと谷垣氏に説明、周囲をあきれさせたという。風評被害を防ぐために元気な京都を宣伝することに専念する市長だった。
▼被害状況の正確な把握と、迅速な対応、住民への情報提供こそが最大の行政の危機対応なのだが。そこが後手になっている。
(I)
京都自治労連 第1809号(2013年10月5日発行)より
9月28日、青年部第48回定期大会が京都市内で開催され、府内14単組52人が参加しました。青年同士の交流を柱に、要求活動、地域貢献など、元気な青年たちの姿と青年部活動での前進が示された大会となりました。
知恵と力あつめて自分らしく 新青年部長Tさん
2009年の「おきプロ」がきっかけで常任委員になって4年。楽しいだけではなく、大きな責任が伴う「部長」に対して不安もありますが、まわりの仲間や先輩の力、知恵を借りながら、自分なりの青年部を思い描いていこうと思います。
「『おきプロNEXT』がきっかけで組合活動に参加するようになった」という青年が出てくるように頑張りますのでよろしくお願いします。
つながりを大きな力に 成長できる居場所へ
I青年部長は開会あいさつで「台風被害の復旧作業で、住民生活、地域の再建に向けて仲間たちが奮闘している。引き続いて支援していこう」とし、「この1年、集まることで大きな力が生まれると仲間とのつながりを大切にしてきた。来年6月に『おきプロNEXT』が開催される。学び、交流する中で京都・全国の仲間とつながりを広げよう。様々な取り組みに参加し、色んな角度から物事をとらえる力をつけ、一人ひとりが成長できる青年部をつくろう」と呼びかけました。その後、池田委員長をはじめ、4人の来賓から激励と連帯のあいさつを受けました。
元気の源に「青年部」
討論では、12単組13人が発言。「青年組合員へのアンケート結果をもとに要求交渉を実施」「台風18号災害での復旧に向けて頑張る」「南部単組合同での組織拡大の企画を実施。7年目の職員が加入した」「青年層での組合員としての自覚、意識を高めるために学習活動を強めていく」「給与削減問題など、単組間の情報交換、共有の場を」「地元でのボランティア活動としてイルミネーションのライトアップに取り組んだ」など、豊かな活動が生き生き発言されました。
執行部まとめを含め、すべての議案を満場一致の賛成で採択し、役員選挙では新たにTさんを青年部長に選出するなど新執行部体制を確認。青年の要求実現とあわせ、青年部の存在が仕事や組合での力、元気の源に、青年一人ひとりの居場所にすること、そして来年6月におこなわれる「おきプロNEXT」の成功に向けて力をあわせようと決意を固め合いました。
大会後の交流会では「お絵かき伝言ゲーム」に歓声と爆笑の嵐。青年たちの勢いはまだまだ続きます。
京都自治労連 第1809号(2013年10月5日発行)より