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これからも市民とともに
労働組合結成60周年を迎えた宇治市職労は、記念イベント“かわせみフェスタ”を13日に開催しました。会場には、子ども連れの市民や組合員2500人が参加。分会やサークルが出店を出した“屋台村”、マグロ解体・即売会、中央ステージでは漫才や手品、バンドも登場し、五月晴れの会場に終日歓声が響きました。
若いエネルギーが活躍
開会式は、京都市交響楽団有志の演奏で開幕。田中実宇治市職労委員長は、「住民の幸せなくして自治体労働者の幸せはないというスローガンのもと、市民要求の実現とそれを保障する労働条件の改善にひき続き奮闘しよう。これまでもこれからも市民とともに歩む市職労運動をすすめよう」とあいさつ。
京都自治労連を代表して池田委員長が祝辞を述べ、宇治市職労の活躍への期待を表明しました。
土屋副市長と堀市議会議長が祝辞を述べました。久保田市長も姿を見せました。
フェスタは、青年が中心となって実行委員会を運営し活躍しました。
京都自治労連 第1776号(2012年5月20日発行)より
“まずは楽しく”何事にもがむしゃらにチャレンジ 南丹市職 Sさん
第6回目の青年数珠つなぎは、南丹市役所土木建築部住宅課のSさん。地元南丹市美山町出身で、採用1年目のフレッシュマン。そして、新採職員の中で組合加入第1号とのこと。ようこそ組合へ、さっそくSさんをたずねました。
まちづくりに携わりたい
とても緊張した面持ちで登場したSさん。それもそのはず。Sさんは今年4月に南丹市職員になったばかり。しかし、その緊張した姿が初々しくもあります。さっそくお話を伺おうとすると、「面接みたい(笑)」と同席した青年部長の高屋さんが場を和ませます。
南丹市に就職する以前は大阪の民間会社に勤めていたというSさん。公務員をめざしたのは、「大阪で働き、生活している中で住民同士の関係が希薄であったり、それによって起こる犯罪、地域の問題を感じていたので、地域づくりやまちづくりの活動に携わりたいと思い、それなら生まれ育った南丹市で働きたい」と決意し、現在に至っています。
働き始めて2カ月。仕事内容をたずねると、「まだまだ勉強中」としながら、市営住宅の管理、提供をメインに、市民となるべく多く接することを心掛けているそうです。職場環境も「なんでも言い合える職場で雰囲気が良いんですよ」と顔がほころびます。
職場を越えたつながり、交流が魅力
組合には新規採用者の中で一番に加入。「職場を越えた交流が図れ、そこでの人間関係も楽しそうだったので」と話し、「情報や人脈も多い方が視野も広がりますから」と“行動派”の一面をのぞかせます。
5月12日に行われた南丹市職青年部の新採歓迎会では、先輩組合員や同期の仲間たちと楽しい時間を過ごしました。「様々なイベントや取り組みの中で、交流が深められるのは楽しいし、今後の楽しみも膨らみます」と期待している様子。
最後に抱負を一言。「南丹市民でありながらまだまだ知らないことが多いので、市が抱える課題や市の制度などをまずは把握したい。そうすることで何をすべきかという自分の考えが持てるし、自分の考えが持てれば、自分で仕事を作り出せると思う」と力強く語るSさん。「色んなことを学ぶ、吸収するという意味も含めて、様々な場面に首をつっこんでいきたい。仕事も含めて何ごとも楽しみたい」と行動派らしい言葉で締めくくります。
向上心と行動力を兼ね備えた好青年との出会いに、仲間の輪が大きく広がる、そんな気持ちにワクワク感が止まりません。
京都自治労連 第1776号(2012年5月20日発行)より
5月1日に行われたメーデーは、心配した雨もなく薄曇りの中、京都府内12会場に約1万2000人が参加しました。
今年のメーデー会場には、「大飯原発再稼働反対!放射能は怖いよ」「被災地支援の継続を」「消費税大増税NO!大企業と大金持ちに応分の負担を!」「保育新システム反対!子どもたちを守れ!」「TPP許すな」「賃下げ反対」「地域経済を守ろう!」「憲法9条を守ろう」などと工夫を凝らしたプラカードやデコレーションが掲げられ市民にアピールしました。
またメーデーには、たくさんの新しい組合員も参加。プラカード・デコレーションの作成にも頑張りました。メーデー集会終了後、各単組では様々な交流会が行われ、明るい笑い声が響き渡り、明日からのたたかいへの団結を深めました。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
新規採用者を歓迎する取り組みと組合加入の運動がひき続き各単組で開催され、うれしい組合加入の報告が届いています。
いち早く26人全員加入を達成した舞鶴市職労では、4月19日に65人の参加で新採歓迎会。24日には、新入組合員学習会を実施し「交流とともにしっかり学習」を行いました。
亀岡市職では、20日、新規採用者を歓迎する集いを行いました。会場には子ども連れの組合員の姿もあり、アットホームな歓迎会に新しい仲間も“ホッと一息”。また亀岡市民病院では、職場懇談会に参加した看護師が「いい病院にしたい」と組合に加入しました。
南丹市職では、30代の職員が相次いで加入。京丹後市職労や城陽市職労でも組合加入がすすんでいます。組合加入がすすめば、みんなが元気になり職場も明るくなります。府内各地で連日ドラマが生まれています。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
5月5日、国内の全原発50基が停止します。「この事態を一刻も早く打開」したい政府は、大飯原発3・4号機の再稼働の強行を行おうとしており、地元福井県や近畿各地、全国で反対の声が高まっています。
4月23日、府民の大きな原発再稼働反対の声に押されて、現段階で再稼働を認めない山田京都府知事を経産省・牧野副大臣が訪ねて、大飯原発再稼働への理解をもとめるとのニュースを受けて、急きょ緊急の抗議行動が府庁周辺で行われました。府庁正門や東門には、副大臣の来庁を知った子育て中のお母さんたちや市民が駆けつけ、「大飯原発再稼働反対」「京都は地元だ。地元の声を聞け」などと抗議行動を展開しました。
また、26日にも緊急昼休み抗議デモがおこなわれました。
小浜で抗議集会
おおい町に隣接する小浜市では、22日、大飯原発再稼働に反対する緊急行動が行われ、全国からの参加者を含め400人が行動に参加しました。大飯原発を目の前に見る泊地区で抗議集会が行われ、小浜市内中心部まで自動車パレード、その後、小浜市内をデモでアピール。表まで出てきてデモ隊に手を振る女性や、「ありがとうございます」と何度も頭を下げるお年寄りの姿がありました。
大飯原発再稼働をめぐる情勢はさらに緊迫し、再稼働を許すかどうかは、世論の力にかかっています。再稼働反対の声をさらに大きくしましょう。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
新年度が始まり1ヶ月。黄金週間も過ぎ、職場は少し落ち着いてきた頃でしょうか。
囲碁・将棋、野球は近畿大会、バレーボールは全国大会の出場権をかけて熱戦が繰り広げられます。魚釣り、地引き網は、組合員はもちろん、家族との楽しい時間を過ごせる企画です。
家族で応援、家族で参加。この春、新しい仲間、そして家族と一緒に、京都自治労連文化スポーツ企画に参加してみてください。各種企画の詳細は京都自治労連、または各単組へ。
バレーボール大会
日時 7月7日(土) 10:30試合開始(10:00開会式)
会場 三和荘体育館(福知山市三和町)
野球大会
日時 6月16日(土) 10:00試合開始(9:30開会式)
会場 KPCスポーツセンター野球場(南丹市園部町)
ファミリー魚釣り大会
日時 6月24日(日) 10:30開会(10:00受付)
会場 朽木渓流魚センター(滋賀県高島市)
参加費 2,000円(小学生1,000円、小学生未満は無料)
☆大物賞の表彰、魚のつかみ取りコーナーもあるよ♪
なかまを増やす北部プロジェクト企画
“地引き網と海鮮バーベキュー”
日時 7月1日(日)10:00開会(9:30受付)
会場 伊根町本庄浜
参加費 1,000円(小学生以下500円)
☆伊根の魅力を知るオプショナルツアーや、若者スペース、婚活スペースも企画中!
囲碁・将棋大会
日時 6月2日(土)10:30大会開始(10:00受付)
会場 ラボール京都北会議室
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
4月22日、消費税の大増税を許さず、「税と社会保障の一体改革」に反対する「4・22京都府民集会」が開かれ、約2000人が参加しました。
集会ではジャーナリストの斎藤貴男氏が消費税増税の問題について講演。「消費税はもっとも不公平な税制」と指摘。消費税増税を許さない運動を強めようと訴えました。西陣織工業組合から連帯あいさつ、各団体・地域からのリレートークがあり、集会後は京都市役所までデモ行進。「消費税増税ストップ」などアピールしました。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
憲法施行から65年目となる5月3日、憲法9条京都の会が主催する憲法集会が円山音楽堂(京都市)で開催され、家族連れなど1700人が参加しました。
“原発止めて 憲法始動”〜憲法君が怒っている〜と題したコメディアンの松元ヒロさんの公演に会場は大爆笑、楽しく情勢を学ぶとともに、憲法の歴史的意義と素晴らしさに「憲法を生かし 9条を守る」決意を新たにしました。
また平和おどりを、参加者みんなで踊り、デモに出発しました。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
4月6日に行われた南部合同新歓で、京都市交響楽団の有志が披露した金管五重奏の歓迎演奏。息のあった音色を奏でた彼ら5人は京都市職労の組合員。その5人の中に一人の女性の姿が。
第5回目の青年数珠つなぎは、京都市交響楽団でトランペットを演奏する京都市職労文化公室支部京響分会所属のMさん。楽器演奏が好きという岩瀬青年部長と会話が弾みました。
音楽は大人から子どもまで楽しめるもの :京都市職労 Mさん
Mさんが音楽を始めたのは幼稚園の時。母親が趣味で弾いていたエレクトーンを習い始めたことがきっかけだと言います。トランペットとは小学校の吹奏楽で出会いました。そこからトランペットの魅力に徐々にハマっていきます。中学校ではブラスバンド部が無かったために地域の「子どもオーケストラ」に入って練習を重ねました。
多々ある楽器のなかで、なぜトランペットを選んだのか、と尋ねると、「高校のブラスバンド部でフルート、トランペット、クラリネットの順で希望を出したんですが、フルートは音が出なくて(笑)。小学校から続けてきたこともあり、『トランペットで音楽大学に行っては』とのアドバイスもあったので」と話します。
これまで続けてこられたのは、「やっぱり音楽が好きだから。好きなことを仕事にできる喜びですね」とMさん。
“音楽の力”を人々のために
Mさんが京都市交響楽団に入ったのは昨年8月。同時に組合にも誘われてすぐに加入しました。その際、組合活動を頑張るトランペット仲間の姿に、「入ることで数の力になれば」と思ったと言います。
文化公室支部では東日本大震災の復興チャリティーコンサートを3月に開催。Mさんも出演しました。「良い演奏をして喜んでもらえると嬉しい」と話し、観客からの「『元気になった』『頑張ろうと思った』の声が嬉しかった」と振り返ります。2月にも京都市交響楽団の有志で福島に足を運び、コンサートを開いたそうです。「涙を流して聴いてくれた姿が忘れられない。音楽が直接復興につながるわけではないけど、少しでも力になれたかなと思います」と話します。
高め合える“仲間”がいる
「京響メンバーはとても仲が良く、良い音楽を提供する環境が整っています。気軽に話せ、相談ができる、お互いを高めていける場です。そして、落ち込んでいても声をかけてくれる素敵な『仲間』です」と声を弾ませ、「念願のオーケストラに入ることができ、プレイヤーとしてスキルアップしていきたい」と抱負を語ります。
最後に、トランペットの魅力を聞くと、「とにかく目立つ。おいしいところを持っていく感じですかね」と無邪気に笑うMさん。素敵な「仲間」と「音楽」に囲まれた彼女が、壮大かつ優雅な音色を奏でる姿が目に浮んできます。
京都自治労連 第1775号(2012年5月5日発行)より
4月13日、京都自治労連池田委員長、京都府職労連森委員長、京都市職労小林委員長は、府庁記者クラブにおいて「東日本大震災による災害廃棄物の広域処理についての見解」を記者会見し発表しました。記者会見では、震災がれきの受け入れを表明している府や京都市の姿勢が「住民説明・合意を無視した動きだ」と批判し、「『封じ込め、拡散させない』を基本とした対応」、「濃度規制、総量規制による安全の確保」「広域処理に関しての対応」「作業に直接かかわる労働者の安全対策」などについての提案をおこないました。
新聞各社やテレビも注目、TVニュースや翌日の新聞各紙に報道され大きな話題になっています。
「見解」の全文は京都自治労連ホームページkyoto-jichirouren.comでご覧ください。
十分な説明も住民合意もなく
記者会見の冒頭、今回の見解をどうして作成したのかについて触れた池田委員長は、「被災地がれき処理についての府や京都市の対応は、全国でも異例なほど積極的なものとなっている。しかし、受け入れの前提としている大阪湾広域臨海環境整備センターでの海面埋立は、国が安全基準を作成しておらず、焼却灰を処分できない事態になっており、まさに『出口無き受入れ』状態となっている」と指摘しました。
また、「府が関西広域連合分の焼却灰も含めて、瑞穂環境保全センターで引き受けるとしているが、元々の計画によると同センターは、通常の産業廃棄物だけであと4年でいっぱいになる。また、同センター建設時の住民訴訟和解条項では『廃棄物は安全無害に限定する』となっているが、こうした説明がなく住民合意もぬきですすめようとしている」と府や京都市を厳しく批判しました。
そして、「災害廃棄物を受け入れる場合は、慎重な対応が必要であり、住民と地域の命と安全を第一とし、被災した地域の真の復興に資するものにするために見解を発表した」と述べました。
「見解」の要約は次の通りです。
「封じ込め、拡散させない」を基本に
阪神淡路大震災の災害廃棄物は、2年あまりで9割以上を処分し復興への足掛かりとしました。今回の大きな立ち遅れの主要因は、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染によるものであり、その責任は、東京電力と国にあることは明らかです。
「放射性廃棄物は、封じ込め拡散させないことが原則」であり、災害廃棄物についても全国への拡散処理による希釈的対策を優先させるのは、日本全体に汚染を拡大するにほかなりません。
災害廃棄物の処理に当たっては、復興への再利用の道を開くなど、被災地の要望に耳を傾け、実態に即したものとなるよう法整備、財政上の措置をとることが必要です。
濃度規制、総量規制による安全の確保
放射性廃棄物の処分基準は、IAEA(国際原子力機関)等の基準により、放射性セシウム濃度が100Bq/?(ベクレル)以下を放射性廃棄物として扱わなくても良く、再利用可能としてきました。これを超える場合が、「低レベル放射性廃棄物」で、今でも厳重に管理されています。
ところが、昨年8月、国は、災害廃棄物の焼却灰の放射濃度が8000Bq/?を下回る場合は埋立を可能とし、広域処理を推進するために80倍の基準を設けたのです。
また、関西広域連合独自の基準、2000Bq/?が科学的根拠のある安全な基準なのか、大きな疑問と不安を抱かざるを得ません。
地域と住民の安全のためには、濃度規制と同時に総量規制も必要と考えます。
濃度のみの規制では、規制値を上回る災害廃棄物や灰を、規制値を下回る通常の廃棄物や灰と混合、希釈すれば容易に規制値をクリアすることができ、実質的に濃度規制を有名無実化することが予想されます。
濃度規制はもとより処分場単位での量的規制や、移送・運搬、焼却場での撹拌作業など希釈的作業、測定におけるサンプル手法等についての規制などについても厳密化をはかり、明確化を図ることを求めます。
住民への説明・合意、労働者の安全を
「放射性廃棄物は、封じ込め拡散させないことが原則」を全てのレベルで順守すべきです。今回のような非常時でも、国及び東京電力の責任において、近隣に抑え込むとともに、市民の生活環境に放射性物質が漏れ出すことのないように、国及び東京電力による集中的かつ長期的な特別な管理を維持・継続することが必要です。(以下省略)
〇住民が安心して生活するために対処すべき事項
放射能に汚染されていない災害廃棄物など、安全性が確認されたガレキ等の広域処理については、専門家による委員会の設置のほか、住民への説明と合意が必要です。また、市民が将来にわたって安心して生活することのできるハード面の条件整備を行うことが必要です。(以下省略)
〇作業に直接かかわる労働者へ安全のために対処すべき事項
災害廃棄物の運搬に従事する労働者、焼却施設で働く労働者、保管等に従事する労働者が安心して働くことのできる条件整備を行うことが必要です。
(以下省略)
京都自治労連 第1774号(2012年4月20日発行)より