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機関紙 - 最新エントリー

 京都の最南端に位置する南山城村は、人口3000人弱の京都府唯一の「村」です。今回の「組合に入ったよ」は、この南山城村役場に就職して4カ月、職場で奮闘する3人を取材しました。

人に役立つ仕事がしたいと役場へ

 今年、役場に採用されたのは、保健師の資格を持つEさんとGさん、大学で行政を卒論にしたというFさん。3人とも「人に役に立つ仕事がしたい」と、公務員への志望動機を話します。

 Gさんは、「資格がたくさん取れる大学に」と、育った城陽市から離れ広島に。大学で学ぶ中で保健師にあこがれて京都に戻り、仕事を探したとのこと。「保健師の仕事をしようと思ったら公務員しかないと…採用されて良かった」。Eさんは生まれも育ちも南山城村。「大学もここから通ってました」「卒業後は老人介護施設で働いていましたが、施設内だけのことで手いっぱいで…視野を広げたい」とEさん。地元で募集していると聞き、応募したとのこと。「子どもから老人まで幅広い。まだ電話対応で悪戦苦闘していますけど…」と照れ笑い。Eさんの話に隣で相槌を打つFさんは総務課に配属。「大学で『行政』について卒論を書きました」「父も公務員で頑張っていまして、『住民に役立つ仕事』ということでここを受けました」。

住民との距離が近い住民に信頼されたい

 働きはじめて4カ月。それぞれの仕事・職場の話が3人に口から楽しそうに出てきます。「さまざまな内容の電話が総務課にかかってきて、一つひとつ先輩に聞きながらの対応です」とFさん。Eさんも保健福祉課の窓口対応で、「たくさんの人が相談にこられます。『住民』の時は役場に来ることはあまりありませんでしたから、遠く感じていました」「今はすごく近い!住民に近い役場にしたいです」と話します。Gさんは保健福祉センターに配属。「職員3人で住民全員の健康管理を行っていると思うと緊張します。検診やら予防接種やら…顔が浮かぶ親子もいます」とニコニコ。3人とも先輩のサポート、アドバイスがとてもうれしいと。「住民の方から名指しで電話がかかってきて、相談にのったりアドバイスしたりしている姿をみて、信頼されているなあと感じます。そうなりたい」とFさんの言葉にうなずくEさん、Gさん。楽しい取材になりました。
 

 


京都自治労連 第1900号(2017年7月20日発行)より

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各地で大会・総会ひらかれる

カテゴリ : 
組合活動
 2017/7/24 12:20

 各単組・地協等で定期大会・総会が開かれています。7月5日洛南地協、7月8日京都こうむ公共一般労組舞鶴支部、7月12日京丹後市職労、舞鶴・中丹地協、7月13日精華町職で行われ、多くの組合員が参加しました。

  • 洛南地協:職場要求実現と対話が組織拡大の力
  • 京都こうむ一般労組舞鶴支部:地公法・自治法改正の学習で理解深める
  • 精華町職:「岩手FW」参加の4人が特別報告

京都自治労連 第1900号(2017年7月20日発行)より

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 「共謀罪」法が施行された11日、京都総評と京都憲法共同センターが呼びかけた「共謀罪法の施行に抗議する宣伝行動」が、同日夕方に四条烏丸交差点で行われました。

 マイクを握った高山佳奈子・京都大学教授は、「安倍政権が、テロ対策やオリンピックのために『共謀罪』が必要と国民をだまして『共謀罪』法を強行した。国民の怒りが沸騰し、都議選で大敗北、支持率は激減している。憲法違反の『共謀罪』法を市民の運動で廃止しよう」と、力強く呼びかけました。

「守ろう憲法9条」祇園祭にあふれる

 祇園祭恒例の「憲法9条うちわ宣伝」を、今年は14日夕方6時から実施しました。当日は、歩行者天国ではなく歩道での配布でしたが、受取りは抜群。用意した3000本のうちわはすぐになくなり、交差点に9条うちわがあふれ、「憲法9条大切や」「絶対守って」など、激励の声も掛けられる宣伝行動でした。


京都自治労連 第1900号(2017年7月20日発行)より

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お知らせ

カテゴリ : 
組合活動
 2017/7/10 22:20

亀岡駅北にスタジアムは要らない建設中止府民大集会

日時 7月17日(月・祝)午後2時〜
会場 亀岡南郷公園


最賃1000円への引き上げと中小企業支援策の改善署名を


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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 綾部市職労が職場アンケートをもって、ほぼすべての職場を訪問。アンケート回収にも奔走し、「多くの仲間の声を要求に反映させたい」と奮闘中です。
 いま、綾部市職労がとっても元気です。今回、綾部市職労書記局にお邪魔して、大島正委員長に話を伺いながら、この間の取り組みと組合が元気な理由をさぐります。

若い組合員のおしゃべりに刺激をうけて

 綾部市職労は、例年6月のこの時期に2〜3問の簡単な職場アンケートを実施していましたが、今年は京都自治労連の提起もあり、長時間労働の実態を中心に一歩踏み込んだ内容のアンケートを用意しました。

 綾部市職労の大島委員長は、「組合書記局に若い組合員が昼食休憩に来てくれて、ワイワイしゃべっています。仕事のことや遊びのこと様々ですが、『残業が多い』『休暇がとれない』などの声が気になっていました」「執行委員会で議論して、アンケートの配付・回収、集約を全職場で取り組もうと決めました」と経過を話します。

 早速、執行委員のみんなで手分けして全職場へ一斉配布しました。

 アンケート回収は「自治労連の飴」を持って、各職場に向かいました。「職員全員対象としましたから、組合員でない人からも意見がもらえました。その場で対話も…」と大島委員長。結果、26の職場の142人の方々からアンケートを回収できました。

勤務実態が明らかに―結果を全職員向けニュースで

 組合では早速アンケート結果を分析。「人員不足は明らかです。ただ、『業務分担の偏り』と答えた方もあり、配置の問題を積極的に提案してくれる意見も多くありました。これからの交渉などで出していきたいです」「組合への期待も多く出されていてうれしいです。身が引き締まる思いです」と、職場訪問の手ごたえを感じています。

 組合では早速、アンケート結果をニュースにして全職員に配布しました。

書記局に人が集まる=組合が元気に

 綾部市職労は、組合員拡大を積極的に取り組み、若い組合員が増えています。その若い人が、組合書記局を利用してくれています。

 取材当日も、ソファーで昼食を食べながら、仕事の話や遊びの話で楽しそうです。「書記局をきれいにして、お菓子なども用意して、立ち寄りやすい書記局づくりを心がけています」と大島委員長。取材前日も女性部が20人近くも集まって、しゃべり場を開催しています。

 「大企業での若い女性の過労死問題がマスコミをにぎわせたばかり。みんな安心してやりがい持って、綾部市で働き続けたいと思っています。組合がそのための情報発信の場であり、頼れる場になったらいいなあと思っています」と大島委員長は話してくれました。


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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 7月1日から2日、京都烟河(亀岡市)にて、第2回京都労働セミナーを開催し、9単組41人(講師など含む)が参加しました。

 昨年に続いて、実践企画を取り入れました。「給与決定の仕組み」を学んだあと、グループに分かれて初任給格付けと昇給・昇格をはじめ、「昇給と昇格が同時に起こった場合は」「前歴の計算は」など、直前の講義で学んだことを振り返りながら賃金決定の基礎を学びました。模擬交渉では、京都自治労連執行部を当局に見立て、助言者から追及ポイントのアドバイスを受けながら実施し、本番同様に白熱する場面も。

 「昇給・昇格など点検し直したい」「単組の交渉で役立てたい」など、「今後に生かしたい」との感想が寄せられました。


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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選管告示第1号

2017年7月4日
京都自治体労働組合総連合選挙管理委員会
委員長 日比野 雅則

 京都自治労連規約21条に基づき、2017年度・2018年度の京都自治労連役員選挙を次のとおり実施する。

1、選挙すべき役職及び定数について

役職名 定数 選挙区 
執行委員長  1名 全府区 
副執行委員長 5名 全府区、京都府職労ブロック、政令都市ブロック、都市職ブロック、町村職、非正規雇用・公務公共関係ブロック 
書記長 1名  全府区
書記次長 1名 全府区 
執行委員 15名  全府区 ただし、京都自治労連役員選挙規程第9条に定める青年部・女性部・現業評議会・公営企業評議会から推薦される4名を含む。 
監査委員 4名 全府区 

2、選挙日程について

 ◎告示: 7月4日
 ◎立候補受付、締切: 7月13日午前9時〜19日午前10時(ただし、書記局開局時間中)
 ◎受付場所: 京都自治労連書記局
 ◎運動期間: 立候補受付から20日10時まで
 ◎投票及び開票等: 7月20日第85回定期大会(投票時間等は、大会当日、議事運営委員会からの議事日程報告の承認により決定する。)

3、立候補について

  立候補しようとする者は、所定の立候補用紙に必要事項を記入して選挙管理委員会に提出すること。

4、候補者の選挙活動について

  1. 活動方法
    立候補者の主張、政策論争などは各自作成のビラで自由におこなう。なお、ビラについては配布前に選挙管理委員会に10部提出すること。
  2. 禁止事項
    大会中の会場内での支持拡大、宣伝活動は禁止する。大会会場及び同会館内での拡声器を使用した演説は禁止する。

京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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京深層水

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組合活動
 2017/7/10 21:30

▼自民党歴史的大敗の都議選結果に大いに励まされたのは私だけではないでしょう。「日本を企業が一番活動しやすい国にすること」を自らの使命だと公言し、憲法「改悪」を叫び、自己陶酔に浸り悦に入る安倍首相の姿はファナティックなファシストそのものです。これからが私たちの真価を発揮する時といえます。

▼都議選挙と同日行われた兵庫県知事選挙は結果はさておき、地元神戸新聞の出口調査は大変興味深いものがあります。有効回答者数が7825人ですから、大変大規模な調査です。

▼投票で重視した政策の第1位は「社会保障・医療18・7%」、第2位「子育て・少子化対策」と「景気・雇用」がともに17・5%。生活そのものに関わる3項目だけで53・7%。過半数の住民、有権者が自治体首長を選ぶ優先政策としています。

▼この課題に直接応えるのは私たち自治体労働組合の役割です。「住民の繁栄なくして、自治体労働者の幸せなし」―このことを決して忘れてはいけませんね!(I)


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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 6月16日から18日の3日間、京都自治労連結成70周年記念事業として「岩手フィールドワーク」を実施しました。10単組30人が参加し、大槌町、大船渡市、陸前高田市の3自治体を訪問しました。

 東日本大震災から6年が経った被災自治体の現状を自分たちの目で直接見て回るとともに、現地の自治体職員から復興に向けた様々な取り組みを直接お聞きし、自治体労働者の役割はなにか、その中で自治体労働組合が果たす役割はなにか等について、学び、考えあう機会となりました。3日目には陸前高田市職労の方々と一緒にグループディスカッションも行いました。

6月16日
行政は地域住民のためにある住民の拠り所は職員の存在

 伊丹空港からいわて花巻空港に到着後、貸し切りバスで大槌町へ移動。車内で岩手自治労連・高橋昭博副委員長から3・11当時から現在に至る状況について報告を受けました。
 職員は3・11のすべてを背負っており、当時を思い出すと辛くなるが、こうして話すことで気持ちが落ち着く。行政とは地域住民のためにあるもの。住民から厳しい言葉を言われる事もあるが、裏を返せば頼りにしているという事。住民の拠り所が職員の存在。この3日間で、『3・11』はまだ終わっていない、自治体労働者の仕事とは何か、自治体労働組合だからこそ出来ることがある、これらを一緒に考えてほしい。

岩手自治労連の勇気の決断:大槌町

 大槌町に到着後、大槌町保健福祉課・小笠原純一課長から報告を受けました。「震災を経て、『生かされた側』として話をしたい」とし、自治体職員が何をするべきかについて、また組合委員長を務めた経験から労働組合の役割はなにかについてもお話しいただきました。

 その後、小笠原さんの案内で大槌町内の災害公営住宅や旧大槌町役場などを視察しました。

 町長や臨時職員を含めて職員39人が犠牲に。庁舎倒壊のおそれがあったため、役場の外に対策本部を設置したが、そこに津波が襲ってきた。避難所に指定していた防災センターは、センターごと津波に飲み込まれる悲しい出来事も起きた。

 現在の職員平均年齢は28歳。復興基本計画は平成30年までとし、「復旧・再生・発展」と位置づけて進めている。復興まちづくり懇談会をつくり、1年で60回、月5回の住民との直接対話の場を設け、より現実味のある中身にしようと住民参加で復興計画を作ってきた。

 私たち自治体職員とは何か。自衛隊や警察官、消防士とは違う役割がある。全体の奉仕者として災害後の住民生活や地域の再建・再生に責任を持つのが自治体職員。「津波てんでんこ」という言葉があるが、まずは自分の命を守る事が大事。

 支援物資は住民優先、職員はすべてが後回しという状況下で、岩手自治労連の「被災した地域や住民を守れるのは自治体職員。その職員を支える形で復興支援を行う」との決断が職員の心の拠り所になった。組合として派遣職員を含めた交流会など職員コミュニケーションづくりも行った。労働組合の横のつながりを生かしていってほしい。

6月17日
一番の復興は「生業」の復活 三鉄から見た被災地の姿

健康で働き続けるために組合が後押し:大船渡市

 2日目は、大船渡市職・佐藤克敏委員長、金野道程副委員長からお話を伺いました。お二人からお話を伺った後、「盛」駅から三陸鉄道に乗車し、「三陸鉄道から見る被災地の復興」として、三陸鉄道職員の熊谷松一さんをガイドに海岸線を走る列車から復興状況を視察しました。

〈佐藤委員長〉
 当時の状況を振り返ると、河口から2キロ離れたところまで津波が押し寄せた。実家や家族の安全を確認することが出来ないまま災害対応にあたっていた。

 復興住宅や住民コミュニティの再建を進めている。市民の復興意識は26年度調査で「遅れている」45%、27年度では35%に。一番の復興は「生業」の復活。復興拠点エリアに商業施設の「キャッセン大船渡」を建設、4月末にオープンした。

 かさ上げ、巨大な防潮堤の建設が進む中で、海が見えないまちに。またかさ上げする土や費用も掛かる。浸水したためにかさ上げしていない土地もあり、その土地の利活用をどうするのか、被災自治体の多くが抱える課題。被災地の多くは震災からそのままの姿が残っており、復興は道半ば。

〈金野副委員長〉
 2002年の三陸町との合併以降、2011年まで10年間で職員92人が削減された。他の自治体も同様だが、職員削減の弊害が復興の遅れに影響している。当局が時間外手当を6月から支給すると提案(3〜5月は無支給)してきたが、交渉で押し返して支給させた。ただ、当時の組合活動の記憶はほとんどない。

 震災後、職員が健康で働き続けるために、職員のメンタルヘルスケアを組合として位置づけた。職場の労働環境や人員要求をはじめ、自治労連共済の見舞金など組合員の生活再建を支援した。

6月18日
住民のために、住民とともに、暮らし、生業、賑わいの復興へ

復興は「人」がすべて 組合のつながり生かして:陸前高田市

 3日目は、陸前高田市建設部・阿部勝部長、子ども子育て課・千葉達課長のお二人からお話を伺いました。予備知識との点から、前日17日に、お二人が出演した「NHKスペシャル」(2016年3月8日放送)を視聴しました。(お二人とも組合委員長の経験者との事でした)

 報告を受けた後の昼食では、陸前高田市が新たなご当地グルメとして売り出し中の「ホタワカ御前」をいただき、市街地視察を行いました。午後からは3日間の感想交流などグループディスカッションを行い、陸前高田市職労の組合員の皆さんにも参加していただきました。

〈千葉課長〉
 組合の再建をどうするのか。役員が数名亡くなり、そもそも集まれるのか、から始まった。組合として優先させたのは、職員の多くが犠牲となり、多忙を極める業務の中で、被災者でありながら被災者になれなかった職員のメンタル面の課題。震災後3〜4年は頑張らないといけないとやってきた中で、今その反動が出てきているのではと感じる。

 復興は「人」がすべて。職員が頑張れる環境が必要。人とつながることが大切。組合として出来る事は何か。しんどい気持ちも含めて自分の思いを率直に出せる場であってほしい。横のつながりが出来るのは組合だけ。

 被災地の姿を自分のまちに置き換えて考えてみてほしい。現地に来ないと分からない事ばかり。復興はまだまだこれから。暮らし、なりわい、そして賑わいの復興へ。

〈阿部部長〉
 復興計画は8年とした。山を削り、削った土で12メートルかさ上げし、まちを再生させる。多くの住民が高台への居住を求めている。高台移転や災害公営住宅は地権者の協力なしには出来ない。住民協力の背景は偶然ではなく、これまでの住民協力の力が今の復興への力につながっている。

 ハード事業が完成していく中で、持続可能なまちづくりをどう展望するか。復興に向けて何度も商業者との話し合いを重ね、何を悩んでいるのか、行政は何を支えられるのか考えてきた。新しいまちの形として中心市街地をつくり、なりわいをつくる場にしたい。

 住民の意見や要求をどう市政に反映させるのか。私たちがどちらを向いて仕事をするかによって地域住民の幸福は左右される。住民が主人公になるために、どんな時でも「民主的自治体労働者論」の立場を忘れないでほしい。

終わりに
住民・地域を支える自治体職員 職員を支える労働組合の役割

 自治体職員の役割は何か。「自衛隊・警察・消防とは違い、その後の住民生活や地域を守れるのは自治体職員。だから生きなければならない」との言葉は非常に重く、同時に自治体職員のあり方を深く考えさせられる言葉でした。

 また、「復興は『人』がすべて」との言葉は、職員が頑張れる環境づくり、職員のメンタル問題にとどまらず、そこに住む地域住民とともにまちを作るといった事なども含めて言い表している言葉ではないかと感じました。そして、その中で自治体労働組合が果たすべき役割、私たちに出来ることはまだまだたくさんあることを実感できるものでした。


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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 「うちの職場に久しぶりに新規採用者が配属されました」と京丹波町職の西山直人委員長からお聞きして、京丹波町上下水道課にお邪魔しました。入口で待っていると西山委員長に連れられて、緊張気味に登場したのが、今回の「組合に入ったよ」のAさん。早速お話をお聞きしました。

地元に戻って落ち着きたかった

 Aさんは京丹波町出身。役場を希望した理由を尋ねると、「大学を中退したので、地元に帰ってきたかった」と…。「高校から京都市内の私学に片道1時間半かけて通っていました」「大学は兵庫で一人暮らしでした」と学生時代を振り返ります。「特殊な学部を選んだせいでしょうか、大学に入ってだんだん勉強する意欲が薄れてしまいました」と。

 大学に見切りをつけて、「故郷に帰ろう」と思い立ち、あわてて就職活動。両親のすすめもあり、準備もしないまま京丹波町の採用試験を受けました。面接で「なんで大学やめたのかストレートに聴かれてドキドキしましたが、正直に答えました」とAさん。「アルバイトが長かったので採用されてホッとしました」と振り返ります。

「この職場にきてくれてうれしい」と先輩から

 4月から上下水道課に配属されたAさん。仕事に慣れたか尋ねると、「何から何まで初めてで、今は担当があるわけでなく、先輩がしている仕事のサポートをさせてもらっています」「漏水が発生して現場にとんで行きましたよ」と一生懸命です。

 上下水道課に新採が配属されたのは数年ぶりとのことで、「先輩から『この職場にきてくれてうれしい!』と声かけられてうれしかったです」とニコニコ。

街づくり、文化の継承に役にたちたい

 Aさんにこれからどんなことをしたいか尋ねると、「今は仕事を覚えて…」と謙遜気味。仕事以外でもいいですよと再度尋ねると、「地域の祭りを盛り上げたいです」と即答。近所の皆さんに若者が帰ってきたと喜ばれたそうで、「地元の行事には積極的に出ていきたいです」「京丹波の伝統や文化を引き継いでいきたいですね」とその言葉強さに使命感をうかがわせます。

 Aさんは最後に、「採用されて本当に良かった。ここで落ち着いて、町、住民の皆さんのために働き続けたいです」と話してくれました。


京都自治労連 第1899号(2017年7月5日発行)より

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