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大会宣言
本日、私たちは第84回定期大会を開催し、代議員の活発な討論でこの1年間の活動を総括し、新たな運動方針を確立した。
大会では、戦争法廃止、明文改憲阻止の運動・学習のとりくみ、「日本に米軍基地いらない」の運動、消費税増税中止、社会保障改悪を許さないたたかい、原発再稼動を許さず、再生可能エネルギーへの転換に向けた運動、すべての労働者を視野に入れ職場からの要求闘争実現で組織強化・拡大をすすめたたたかいなどの報告があり、仕事に誇りを持ち、生き生きと働ける職場環境をつくること、学習や自治研活動に取り組むことの大切さ、そして、たたかってこそ運動と組織は前進することが確信となった。
安倍政権は、参議院選挙で改憲勢力が3分の2を占め、改憲発議が可能になったことを背景に、憲法改悪、戦争する国づくりを加速させ「アベノミクス」推進として「地方創生」、社会保障と労働法制の大改悪、公務公共業務のさらなる市場化など、地方自治と国民生活を破壊しようとしている。
このような重大な情勢の中、私たちは、大企業や富裕層優先のアベノミクスですすむ貧困と格差の解消、そして、自治体労働者が住民を二度と戦争へかりたてる役割を果たさないために、安倍暴走政治を阻止し、改憲を許さず憲法と住民が主人公の地方自治をめざし、共同の輪をひろげ、住民のいのちと生活を守るための運動を一層すすめていく。
この大会での確信を全組合員にひろげ、憲法を守り、仕事にいかしていくことを基本に、組合員と自治体・公務公共職場に働くすべての労働者の切実な要求実現をめざし、あらゆるとりくみを組織強化・拡大につなげ、憲法施行70年、そして、京都自治労連結成70年を増勢で迎えられるよう奮闘する。
以上、宣言する。
2016年7月21日
京都自治体労働組合総連合 第84回定期大会
京都自治労連 第1877号(2016年8月5日発行)より
活発な討論ありがとうございました。18単組25人、若手からベテランまで運動の確信と今後への展望を生き生きと発言していただいた。
要望等いただいた自治労連共済の報奨金引き上げ、障がい者採用、手話言語条例の制定については執行部として検討、議論を重ねて提起したい。
改憲阻止、戦争法廃止へ学習強化を
第1は、戦争法廃止、憲法を地方自治や職場に生かす運動について、改憲勢力が3分の2以上を占め、改憲発議が現実味を帯びる中で、私たち自治体労働者が憲法を守り、職場や地域、暮らしに生かし、戦争法廃止へ住民共同、宣伝行動等を強化することを強調したい。
同時にブックレット「戦争と自治体」をフル活用した学習活動を単組、職場で取り組み、洛南地協の取り組みに学び、各地協での9の日宣伝計画などを議論してほしい。京都自治労連としてブックレットをもとに全自治体との憲法懇談をすすめたい。
自治研活動すすめ アベノミクスへ反撃
第2は、アベノミクスの破たんを明らかにして住民生活、地方自治を守る運動について、地域が大企業の儲けの場へと変質が狙われる中、住民共同を大きくすすめ、社会保障分野の取り組みをはじめ全力をあげたい。
地方創生や地方財政のトップランナー方式導入で公共施設の指定管理や民間委託等、公務公共業務を大企業の儲けの場に変える攻撃が強まっている。ローカルアベノミクスの狙いを明らかにして、京都自治体学校や財政分析などの運動を強化したい。また単組での職場自治研をはじめ取り組みの具体化の議論をお願いする。
生計費原則にたった 通年での賃金闘争を
第3に、賃金権利闘争について、公務員賃金が政権の意のままに下げられる中、生計費原則にたったすべての労働者の賃上げをめざして賃金闘争をすすめていくことを強調したい。宇治環嘱労の「結成当初からの要求が結実」を教訓に、通年スタイルの賃金闘争めざし春闘を起点とした全単組での運動確立をすすめる。16確定では、全京都での地域手当の制度化をもとめ、生活改善につながる賃上げめざしてたたかっていく。
労働組合の権利侵害、組合攻撃が全国、京都で起こっているが、毅然とした態度と対応が必要。社会保険の適用範囲拡大で賃下げ、雇止めが起こらないよう単組で運動の強化をお願いする。
構えと工夫で築いた組織拡大の到達
第4に、組織拡大について、拡大目標の明確化、期限延長など取り組みの構えをはじめ、労働組合は身近なものとして、女性部の「組合書記局は保健室」、青年部の「組合は楽しいもの」等の発言など様々な活動の工夫の中で組織拡大の前進を築いてきた。目標達成に向けて全単組、全組合員の力をあわせよう。
非正規課題での運動が単組に定着してきた。労働条件改善と組織化をすすめながら要求実現を勝ち取る運動を単組と一緒に取り組みたい。
全単組で積極的な運動をすすめ、お互いに励まし、刺激しあいながら運動の前進と組織の増勢の中で来年の結成70周年を迎えるために力あわせ奮闘しよう。
京都自治労連 第1877号(2016年8月5日発行)より
「パナマ文書」を考える学習交流集会
日時:8月3日(水)18時30分〜
会場:京都商工会議所
講師:永野 義典氏(税理士)
夏休み親子で学ぶ実験教室
原子力発電とは?放射能とは?
放射線の飛ぶようすを目で見よう!
◎日時:8月11日(木・休日)13:30〜15:00
◎場所:京都教育文化センター 302号
◎講師:市川章人さん
(科学教育研究協議会会員・日本科学者会議会員)
※定員100人(定員に達し次第締め切り)
※小学校高学年以上。基本的に大人と子供のペア
※資料代として参加費300円(1ペアにつき)
※申し込み先:京都自治体問題研究所
TEL 075-241-0781 / FAX 075-708-7042
E-mail:Kyoto@kyoto-jichiken.jp
主催:京都自治体問題研究所 協賛:京都教育センター
被爆者が訴える 核兵器廃絶国際署名にご協力を
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
恒例の祇園祭『憲法9条うちわ宣伝』を、7月15日に行いました。心配した雨も梅雨の一休みとなり、用意した「憲法9条を守ろう」「戦争法は廃止を」と書かれた4500本のうちわは次々と手渡され、四条烏丸交差点は「9条うちわ」を持つ人たちでいっぱいになりました。
9条うちわが溢れる
うちわの配布は、四条通りが歩行者天国になる午後6時から、府職労連、京都市職労、宇治市職労、向日市職労からの参加もあり、30人あまりで行いました。
「これ、毎年もらっています」「憲法9条やァ〜」「もう3本ください、東京へ土産にしたい」「素敵な写真とデザインですね」などと声がかかり、ドンドン手が伸びてきます。
配りはじめて30分もすると、四条烏丸交差点は「憲法9条守ろう」のうちわが溢れました。
ある外国のカップルは、「Protect Article 9.(守ろう憲法9条)」の文字を見つけると、パッと表情が輝きました。「頑張ってください」と笑顔で声をかけてくれました。心と心が通じ合った瞬間です。
今回の宣伝行動からも、「『憲法9条守れ』が国民の声だ」と実感しました。職場・地域から、?憲法改悪反対?の運動を広げましょう。
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
7月10日投開票でたたかわれた参議院選挙の結果は、与党が11議席増の70議席を獲得し、非改選の議席数やおおさか維新の会などを加えれば、改憲勢力が参議院でも3分の2議席を超えることになり、日本の憲政史上、重大な局面を迎えました。
今回の選挙で注目すべきことは、市民運動の後押しを受けて野党共闘がすすみ、野党統一候補が32すべての一人区で実現し、11選挙区で勝利したことです。
とりわけ、米軍基地問題が大きな争点となった沖縄、TPPや東日本大震災の復興と原発事故が課題の東北の選挙区で、現職大臣を打ち破り野党統一候補が勝利したことの意義は大きなものがあります。
鳥越都知事の実現へ力強く
野党と市民が力を合わせてたたかった初めての国政選挙は、「市民と野党の共同をさらに広げれば、政治は変えられる」ことを力強く実証しました。
そして、14日告示された東京都知事選挙では、鳥越俊太郎都知事実現へ野党4党が支援を確認し、都民の暮らし優先、改憲の流れに歯止めをかけるために全力を挙げたたたかいが展開されています。
安倍首相は、選挙期間中は改憲については一切触れず、選挙が終われば「自民党は、憲法改正が党是」「今回も選挙公約に入れている」と述べ、憲法改正に踏み出そうとしています。今回の選挙結果は、国民が憲法「改正」を白紙委任したわけではありません。安倍暴走政治を許さず、新しい政治の実現へ力合わせましょう。
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
7月5日、第55回女性部定期大会がラボール京都で開催され、14単組49人が参加しました。
今回の大会は、憲法改悪の動きがある中で、憲法手帳学習会を行ったり、戦争体験を聞く会、掩体壕見学の平和ツアーの報告など、例年にまして平和の大切さをかみしめるものとなりました。
ミニ学習として、西山執行委員にブックレット「戦争と自治体」の話を聞き、「戦争はすべての人に悲惨な雨が降っていたのだ」「戦争をする国でどんな仕事をするのか自分のこととして想像ができた」など感想がよせられました。
経過報告、活動方針提案後の討論では職場実態と女性部の値打ちを語る発言が相次ぎました。
「職場は職員が減る一方で残業が時には深夜に及んでいる」「忙しく病棟の詰所で立ったままご飯を食べている」など実態が出され、その中で、「組合の書記局は保健室のように話してほっとできる場所になっている」「突然、聴覚障害になりもう無理かも、と思ったが組合がやめなくていいと支えてくれた」などあたたかい発言が続きました。
そして、リフレッシュできる楽しいとりくみはもちろん、小学2年生まで部分休務できる仕組みを実現したり、女性活躍推進などの特定事業主計画に意見を提出するなど要求をもとにした多彩な活動を交流しました。
最後に「仕事も家族も自分の時間も大事にし、働き続けたいという気持ちをかなえる女性部活動を展開しよう。9月の『自治はた』を一人でも多くの参加で成功させよう」とまとめがありました。
女性の全国交流集会in近畿
●9月3日(土)13:00〜
4日(日)12:00
●京都教育文化センター
3日(土)記念講演は「報道ステーション」にも出演
木村草太さん!
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
人事院勧告と同じ時期に、国民生活にかかわる賃金問題が審議されます。それが中央最低賃金審議会と各都道府県の地方最低賃金審議会です。
6月14日、中央最低賃金審議会が開催されました。挨拶を行った塩崎厚労大臣は、「最低賃金を毎年3%引き上げ、加重平均1000円をめざす」と言いましたが、毎年3%程度の賃上げでは、現在の最賃が807円の京都では、1000円になるまで8年もかかり、全国の最高額との格差は広がるばかりです。
また、大臣は「中小企業支援を強めて生産性を向上させねばならない」といい、中小企業支援を賃金支払いの環境づくりではなく、「生産性向上」にすり替えました。これでは最賃問題を、中小企業の自己責任に閉じ込め、政府の責任を放棄した中身になってしまいます。
日本の最低賃金は先進国の中で最低ランク。国際的には時給1500円時代です。いま必要なのは、最低賃金時給1500円を展望した1000円への引き上げです。官民の共同したたたかいをさらに広げましょう。
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
今回の「組合に入ったよ」は向日市役所の2人。昼休みに組合書記局に駆けつけてくれました。同じ福祉部の岩谷誠司向日市職労委員長も同席して、各自持参のお弁当を食べながらお話を伺いました。
「愛妻弁当ですか?」ととなりのお弁当をのぞきこむBさん。照れながら「今日は無理に作ってもらいました」と答えるAさん。2人とも子どもがいて、給食がなくなるこの時期、子どもたちの食事の準備が大変!と岩谷委員長も含めて話が弾みます。今回の新採さん2人は民間の会社・団体から転職組。家庭を持つ中で、公務職場に飛び込んできました。
住民・地域のために働くのもいい!と父の声
Aさんは製薬会社営業職からの転職です。「6月末ぎりぎりまで製薬会社で働いて、この7月から向日市役所に来ました」「前職はかなりきつかったですね」と、この2週間のバタバタを振り返ります。
会社の売り上げ・成績アップにがんばってきたAさんですが、京都市の職員だった父親から「住民・地域のために働くのもいいぞ」という言葉を聞き、気になっていたといいます。「妻と相談して、転職を決めました。住民との距離が近い市役所や町村役場がいいと受験しました」と向日市役所に就職できてうれしそう。
障がいを持つ人のサポートがしたい
Bさんは手話通訳の資格を持って向日市に就職しました。手話の講習や資格の仕事をしてきたBさん。市町村から依頼を受け、手話通訳をする事が多かったといいます。「子育ても一段落して、自分の持っている資格で直接障がいある人を手助けしたいと考えました」。そこに向日市の募集を見つけたと。
信頼される仕事がしたい
「まだ2週間足らずですが、みんな優しい」「まだ覚えることいっぱいで、ぴりぴりしていますが、職場の先輩同輩に助けられてうれしいです」とAさんはニコニコ。書類が多いことにはびっくりしているとのこと。「効率よくできないかなあと感じています」。
一方、Bさんは、「いままでは利用者の立場でいろいろな書類を受けとっていましたが、この書類が発行されるまでに、たくさんの部や課の皆さんが関わっていたことがわかりました」「私はこの資格で就職したので、向日市の福祉行政にずっと関わっていくと思いますから、しっかりやっていきたい」と顔がキリッ!。Aさんは「市役所の仕事は多岐にわたりますが、自分に与えられた仕事をきちんと引き継げるようにしたいです」と、2人とも住民にも職場の仲間にも信頼される仕事をしていきたいと話します。
Aさんは野球、Bさんはコーラスが趣味とのこと。第2のスタートを切った2人。仕事だけでなく、家庭も趣味も楽しんでほしいなあと取材を終えました。
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
7月17日に「海がたのしい伊根」の取り組みが行われ、家族連れや単組の青年の仲間など64人が参加し、舟屋の歴史や地域の暮らしなどを楽しく学び交流しました。
「海がたのしい伊根」は、伊根町職の協力も得て行われ、出発式では、伊根町職委員長の小笠原健吾さんが「美しい伊根町を楽しんでください」とあいさつ。参加者は、2グループに分かれて出発。それぞれのグループには、伊根町観光協会のガイドさんに就いていただき、実際に舟屋に入って説明を受けるなど、楽しくフィールドワークを行いました。お昼は、「漁師めし」に舌鼓を打ち、伊根湾一周の観光船クルーズなどを行いました。
参加した組合員は「個人で来たときはできないが、今回はガイドさんから詳しく楽しい説明が聞けてとてもよかった」などの感想が寄せられました。
京都自治労連 第1876号(2016年7月2日発行)より
最低賃金1500円めざし 今すぐ1000円に
中小企業支援制度の抜本改善を
●昼デモ&労働局への要請行動●
とき:7月22日(金)12:20〜
ところ:御射山公園
集会後、労働局までデモ
京都自治労連第84回定期大会
7月21日(木)
受付8:30
開会9:00
ラボール京都2階ホール
京都自治労連 第1875号(2016年7月5日発行)より